【RFA04】ペティス弟=セルジオ、溢れんばかりの可能性見せ勝利
<バンタム級/5分3R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.3-0:30-27, 29-28, 29-28
ジミー・ジョーンズ(米国)
二回りほど体の小さなペティスに対し、ジョーンズは右ストレートを打ち込んで、ヒザを一瞬落とさせる。その後は、サークリングを使いながらジャブを繰り出すジョーンズ。ペティスは鋭い左ローを見せるが、距離を詰めていくというほどでもないまま、兄譲りの旋回蹴りを見せる。右ハイをブロックの上から蹴り込むなど、単発の蹴りを見せたペティスだが、初回はジョーンズが取ったか。
2R、右ローから右を伸ばすペティスを左ジャブで突き放し、サークリングを続けるジョーンズ。さらに細かい前蹴りを見せる。ペティスは左から右を伸ばし、ローを織り交ぜながらプレッシャーを与え続ける。と、ケージに詰まったジョーンズに左エルボー、前に出てきたところでボディを連打する。
ジョーンズの蹴り足を掴んで、倒したペティスが立ち上がりにパンチを集中させるなど、試合のペースを掴む。ジョーンズも左ストレートを伸ばすが、左ジャブ2発から右を受ける。その前から口の周囲を気にしているジョーンズも、懸命に左フックを振るうが、パンチの圧力はペティスが上だ。
ジョーンズの左フックに右を被せたペティスは、テイクダウン狙いを切って右エルボーから右フック。ジョーンズも右ストレートを返して、組みついていくも再びエルボーを受ける。近距離でエルボーから右アッパーを突き上げたペティスは、左の後ろ回し蹴りでダウンを奪う。立ち上がったジョーンズのフックを見切って、パンチを入れたペティスが圧倒的な勢いを見せた。
最終回、右ローから右のショートフックと序盤から攻勢に出たペティスは、上下に攻撃を散らす、左ハイを見せる。左ジャブ、右ボディストレートと勢いを増すペディスに、ジョーンズの手数は少なくなり距離も支配されるように。右ミドルで体を一瞬屈めたジョーンズは、残り3分を切ったところで左ローを急所に受ける。
再開後、右から左をヒットしヒザを蹴り上げたペティスは、勢いのある左ミドルを蹴り込む。さらに右ストレートを打ち込み、巧みなスイッチングで攻勢を続ける。ペティスは左ショートフック2発から、ジョーンズのテイクダウンを切り左右のフック、右ストレートをヒットさせる。跳び蹴りからパンチにつなげるペディスは、残り30秒を切ると右ハイでダウンを奪う。
ペディスはハーフからエルボーを落しタイムアタックを迎えた。1Rは一発を受けたが、2Rと3Rにその溢れんばかりの才能を見せつけた19歳は、3-0で判定勝ちを収めキャリア6連勝とした。