【IFL】2008年最後に6人のIFL王者が誕生
29日(土・現地時間)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで行われたIFLワールドGPファイナル。MMAワールドのチーム対抗戦を持ち込んだIFLが、2008年度のイベント形態の変更に伴い、今後はジム対抗戦とともにイベントの軸となる個人タイトル、つまりIFLのチャンピオンが6階級で出揃った。
ライト級王座についたのは、代役出場のライアン・シュルツ。そして、20歳の神童クリス・ホロデッキーのMMAキャリアに初めて黒星をつけた選手となった。1R早々にテイクダウンを奪ったシュルツは、インサイドガードからも果敢に攻撃を仕掛け、足を一本抜くと、ホロデッキーの左手首を固定してパウンドを連打。ここでホロデッキーがレフェリーの呼びかけに応えることができなかったため、2分51秒TKO負けとなった。
ミドル級王座も事前の予想を覆す結果となった。マット・ホーウィッチがベンジー・ラダックを2R1分58秒、TKOで破りチャンピオンに。「勝因はスタミナ」と、この日に向けてd誰よりも厳しいトレーニングを積んできたことを新王者はアピールした。
ウェルター級王座を射止めたのは、ジェイ・ヒエロンだった。寝技勝負を狙うデウソン・ペジシュンボのテイクダウン狙いをことごとく遮断すると、スタンドの打撃戦で試合を支配する。序盤に自らが放ったキック、そしてテイクダウンを狙った際に負傷したペジシュンボは、ヒエロンのアッパーカットで腰が崩れるなど劣勢のまま1Rを終えると、負傷が理由で2Rに進むことが出来ず敗北。ヒエロンの腰にベルトが巻かれた。
ロイ・ネルソンとアントイン・ジャウジというグラップラー同士の対戦となったヘビー級王座決定戦は、2R開始直後にネルソンの右の拳がジャウジを打ち抜きKO勝ち(試合タイム2R0分20秒)。
最軽量フェザー級の王座を仕留めたのは、予想通りヴァグネイ・ファビアーノ。グラウンドでLC・デイヴィスを圧倒すると、3分38秒腕十字で一本勝ちを収めた。
シュルツ、ホーウィッチ、ヒエロン、ネルソン、ファビアーノに加え11月大会で一足早くライトヘビー級王座を獲得しているウラジミール・マティシェンコ、6人のIFL王者がリング上で一同に会し大演壇。この6名が2008年IFLマットの核となる。
なおアンダーカード注目のウェルター級戦、ローリー・マルカム×ブレット・クーパーの1戦は10月のIFLドラフトで出場権利を得たクーパーが、マルカムを2R1分15秒TKOで下し一躍、IFLウェルター級戦線のトップ集団に躍り出た。