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【DEEP DREAM】横田一則と対戦するISAO<01>「負けたら終わり、弘中戦の時と心境は似ています」

ISAO vs Yokota【写真】全く異質、水と油のような雰囲気を持つISAOと横田 (C)MMAPLANET

31日(水)埼玉県さいたま市中央区さいたまスーパーアリーナで開催されるDREAM IMPACT2014~大晦日Special~。

いよいよ開催が迫ってきた日本MMA界の大勝負= DEEP DREAM 、MMAPLANETでは駆け込み企画として、同大会に出場する選手7名をピックアップしインタビューを行った。

第六弾は横田一則と対戦するISAOにインタビューを敢行した。勝負度外視のお祭りムードでなく、勝つか負けるかという部分の比重が非常に高い同大会で、前パンクラス・ライト級王者ISAOと現DEEPフェザー級チャンピオン横田との一戦は、勝負論のみが存在するといっても良い対抗戦だ。2014年、この1年で修斗とDEEP、両チャンピオンと対戦することとなったISAOの横田戦に向けての心境は。

――試合まで一週間を切っていますが(※取材日は26日)、現在の調整・練習はどのような状況ですか。

「もう本格的な練習を終えて、疲れを抜きながら、体重を調整している段階ですね」

――これまでライト級で戦ってきたISAO選手が10月4日のVTJ、リオン武戦で初めてフェザー級の試合に出場しました。今回が2度目のフェザー級ですが、リオン戦を経験したことで調整しやすい部分はありますか。

「試合としては前回が初のフェザー級だったのですが、夏に一度、フェザー級のリミットまで体重を落としていたんですね。だからある程度、体重の推移や落とし方が分かった上で前回だったので、そこまで減量や調整に苦労することはなかったです」

――なるほど。ではフェザー級のリミットまで体重を落とすのは今回で3度目なんですね。

「はい。夏と冬で体重の落ち具合も変わってくると思うので、そこは注意したいと思います。まぁ…なんだかんだ言っても減量はしんどいですけどね(苦笑)」

――そのリオン戦から大晦日まで3カ月弱というインターバルでの試合となりました。比較的、間隔は短い試合だと思います。

「リオン戦で特に怪我もなかったので、むしろいいペースで試合を組んでもらえたかなと思います。大晦日云々は抜きにして、リオン戦の後にコンディションもよかったので、年内にもう1試合やりたいと思っていたんです。そこで大晦日のオファーをいただいて、それで出場を決めました」

――ではリオン戦が終わるまで、大晦日の試合は意識していなかったんですね。

「そうですね。大晦日に試合したいとか、そういう気持ちがあっての参戦ではないです。あくまで10月の試合を終えて、12月までに試合をしたいと思っていた、という流れです。自分自身、調子もよかったし、どんどん経験を積みたかったので」

――ISAO選手はたくさん試合をこなしたいタイプなのですか。

「はい。さすがに試合直後は休みを入れますが、怪我がなければコンスタントに試合をやりたいです」

――とはいえISAO選手にとっては初の大晦日参戦です。大晦日で戦うことに特別な想いはありますか。

「ありますね。やっぱり大晦日&さいたまスーパーアリーナは日本の総合格闘技の歴史だと思うし、その舞台に自分が出るというのは感慨深いです」

――10月のリオン戦はISAO選手にとって初のケージ&ユニファイドルールでの試合でした。あの試合でどんな経験を積むことが出来ましたか。

「本当に試合としてやってみて、色んなことが分かりました。やろうとして出来たこと、出来なかったこと…次の試合に活かすための良い所・悪い所が見つかったので、それを大晦日までに練習で詰めてきたという感じです。やっぱり練習と試合は違うので、試合をやることで得られる経験は大きいです」

――今大会ではDEEPフェザー級王者・横田選手とDEEP×パンクラスの対抗戦という形で試合が組まれました。こういった図式の試合は心境的な変化があるのでしょうか。

「僕は基本的にいつもと同じ心境です。ただやはり対抗戦として試合が組まれたので、パンクラスが強いというところは見せたいです」

――今年3月に修斗の現役世界王者・弘中邦佳選手との対戦もありました。結果的にISAO選手のKO勝利となりましたが、選手自身が平常心で戦おうとしても、周りは対抗戦として煽るものです。ISAO選手はそういう周囲の声をモチベーションやエネルギーに変えられるタイプですか。

「あの時はお互いチャンピオン同士でしたし、試合が決まった時は“負けたら終わり”くらいの心境でした。でも試合が近づいてくると試合そのものに集中できたし、それがいい結果につながったと思います。今回もその時の心境と似ていて、今は横田選手を倒すことだけを考えています」

――やはり弘中戦の経験は大きいですか。

「はい。でも弘中戦に限らず、毎試合勉強になるし、無駄な試合はないと思っています」

<この項、続く>

■DEEP DREAM IMPACT対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 北岡悟(日本)
[挑戦者] 吉田善行(日本)

<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
TBA

<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
大塚隆史(日本/DEEP)
石渡伸太郎(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 フェザー級/5分3R>
横田一則(日本/DEEP)
ISAO(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
北田俊亮(日本/DEEP)
中島太一(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本/DEEP)
清水清隆(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 ライト級/5分3R>
岸本泰昭(日本/DEEP)
高橋“Bancho”良明(日本/パンクラス)

<フライ級/5分3R>
和田竜光(日本)
神酒龍一(日本)

<フライ級/5分3R>
元谷友貴(日本)
マット・マンザナレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
長倉立尚(日本)
ジョージ・ヒックマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
加藤友弥(日本)
キル・ヨンボック(韓国)

<女子DEEPフェザー級(48キロ)/5分2R>
浜崎朱加(日本)
V.V Mei(日本)

<女子DEEPフライ級(45キロ)/5分2R>
しなしさとこ(日本)
濱田リカ(日本)

<女子DEEPライト級(52キロ)/5分2R>
藤野恵実(日本)
富松恵美(日本)

<女子DEEP 59キロ契約/5分2R>
杉山しずか(日本)
ライカ(日本)

<フライ級/5分3R>
前田吉朗(日本)
越智晴雄(日本)

<バンタム級/5分2R>
釜谷真(日本)
原田ヨシキ(日本)

<無差別級/5分2R>
藤沼弘秀(日本)
佐藤光留(日本)

■オープニングファイト

<フライ級/5分3R> 
小島壮太(日本)
小林聖人(日本)

<バンタム級/5分2R>
咲間“不良先輩”ヒロト(日本)
ROY(日本)  

<ウェルター級/5分2R>
秀虎(日本)
佐藤天(日本) 

<フライ級/5分2R>
加藤直之(日本)
堀内佑馬(日本)

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