【UFC153】チバウが母国ブラジルでUFC11勝目を挙げる
<ライト級/5分3R>
グレイソン・チバウ(ブラジル)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
サウスポー同士の対戦、トリナルドの踏み込みに右を合わせるチバウは、直後に組みついてテイクダウンへ。トリナルドが立ち上がってきたところでギロチンに捕えると、自ら引き込んで仕留めに掛かる。
ガードを割ってギロチンを防ぎに掛かったトリナルドに対し、チバウは自ら技を解き立ち上がり、トリナルドの振りの大きな左フックに対し、細かいフックを連打。さらにチバウは、テイクダウン狙いからドライブし、ケージに押し込んだトリナルドへフックを連続で見舞う。
トリナルドのパンチをスウェイでかわし、態勢を入れ替えてケージに押し込むなどチバウが経験の差を見せる。トリナルドはヒザから左フックを打ち込み、ケージにチバウを押し込むと、金網を背にしながら、シングルレッグで豪快にテイクダウンを取ったチバウは、トップをキープし初回を戦い切った。
2R、右ジャブから左ストレートを伸ばすトリナルドに組みつき、ケージに押し込んだチバウは離れ際に右フックを受ける。トリナルドが前に出るシーンが多くなり、左フックがチバウのテンプルを捉える。
倒れたチバウのバックを取ったトリナルドは、両足をフックしてリアネイキドチョークへ。マウントから肩固めに移行するも、チバウはブリッジで逃れる。それでもダメージの残るチバウに対し、トリナルドはハーフから右のパウンドや左のエルボーを落としていく。左のパウンドを連打するトリナウドの頭を抱えると、エルボーを受けたチバウは、ギロチンから柔術立ちでスタンドに戻ろうとするが、肩を押され潰されてしまう。ハーフでパウンドを受けながら何とかチバウは、2Rを戦い抜いた。
最終回、足を止めての豪快な打ち合いのなか、チバウがダブルレッグでテイクダウンに成功する。クローズドガードのトリナルドに、鉄槌を落とすチバウ。今大会はレフェリーのブレイクが早いため、休むことはできない。
頭を抱えるトリナルドから、足を一本抜きハーフの態勢となったチバウ。トリナルドは潜りスイープを狙うと、チバウがこれを潰す。すると、ここでレフェリーがブレイクを命じる。展開が見込めるなかので異様に早いブレイクにも、チバウはすぐにテイクダウンを決めて攻勢をキープする。
パス狙いからマウントを奪ったチバウは肩固めへ。ハーフから絞めるチバウ。動きが止まったトリナルドがブリッジをしたところで、マウントに戻ったチバウに対しては、さすがにレフェリーもブレイクを命じることはできない。
残り30秒、そのままマウンに居座ったチバウが勝利を確信し、タイムアップを迎えた。結果、ジャッジが3者とも29-28をつけ、チバウがUFC 17戦目となった母国の試合をモノにし、11勝目を挙げた。