【Glory02】復活レミーは苦しみ抜いて、シウバを延長判定で下す
<ヘビー級/3分3R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ)
Def.ExR 4-1
アンダーソン・シウバ(ブラジル)
2年10ヵ月ぶりの試合となるレミー。ブランクが気になるフライング・ジェントルマンの華麗なる復活はあるのだろうか。
1R、まずはレミがー左ミドルで先制すると、さらにミドル追撃。ならばとシウバは、ボディ打ちで対抗する。ハイキックを返すレミー。序盤から積極的な攻防に会場が湧く。レミーがミドルからハイキックをみせると、シウバは強烈な右フックを返していく。レミーは、冷静にローキックで試合を組みたてていく。
ミドルを的確に当てるなど、ブランクを感じさせないレミーは、ローでシウバを崩してハイキックを見せる。さらに右ストレートにローキックを合わせるレミー。続け、かぶせるようなフックからハイキ、右ストレートをダブルで追い込んだところでラウンドが終了した。
2R、ジャブで誘うシウバ。レミーはガードを固めて、ボディ打ち。ローキックの蹴り合い後に左フックから右ハイ、右ヒザで攻めるレミー。シウバも右から左フック。右フックをかぶせる。レミーはローキックを放つが、ややスローダウンの傾向が見られるか。ジャブから右ローを繰り出すも、レミーはコーナーに追い込まれる。ここでシウバが、ボディの連打からローキックは放つと、レミーもローキックで反撃に出る。
3R、レミーはジャブからミドルキック。下がるシウバだが、カウンターのパンチを当たてていく。力づくに前に出てフックからローキック、さらにヒザ蹴りとつなげるレミー。シウバは、回り込みながらフックを放つ。レミーのフライングニーを防いだシウバが、フックを返す。激しい攻防は、決定打がないまま、判定へ。どちらが勝ってもおかしくない内容だが……。ジャッジの裁定はドローで、延長戦へ突入することに。
疲れた表情を見せたレミーに対し、左右のボディ打ちをみせて一気に勝負に出るシウバが、さらにローキックでも追い込む。しかし、レミーはローキック、フック、ハイキックと逆襲する。もてる力を振り絞って戦うレミーの気迫に、シウバが押され始める。下がるシウバを置行けてローキックを蹴り込むレミー。両者、足下がふらつき体にの軸を失いつつあるなら、レミーの首相撲からのヒザがシウバの顔面を突き上げる。
フラフラになりながら打ち合って両者、判定は……、4-1でレミーに凱歌が挙がった。苦しみながらも逃げ切る姿は、まさにレミーらしい復活といえた。12月2日のグラウンドスラムへ向けて、4ラウンド戦い抜いたことは、とにかくレミーにとって収穫となりそうだ。