【BFC74】ウェルター級Tの主役はザロムスキー? それともロシア勢??
【写真】元王者ライモン・グッド、そして二人のロシア人に負けじと、マリウス・ザロムスキーはトーナメントの主役に躍り出ることができるか (C) KEITH MILLS
28日(金・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのシーザーズ・アトランティックシティで行われるBFC74によって、ベラトール・シーズン7の幕が上がる。来年度よりSpikeで中継が始まるBFCにとって、MTV2で中継される最後のシーズンとなる。
シーズン7で開催されるトーナメントはウェルター級、ヘビー級、フェザー級とライト級の4階級。BFC74ではウェルター級準々決勝が4試合組まれ、元同級王者のライモン・グッドが英国ウェルター級第3の男=ジム・ウォルヘッドと対戦。手堅い試合のグッドだが、エルボーを駆使して削りにくるウォルヘッドを相手に、自分のペースで戦えるか。
DREAMで活躍したマリウス・ザロムスキーはキャリア8勝1敗のノルディン・タレブと対峙する。トライスタージムで、揉まれているタレブを相手に日本マットで見せたような冴えた蹴りで勝利することができれば、ザロムスキーは一気にトーナメントの本命となるだろう。
また、今シーズン、計7人のファイターが出場するロシア勢、ウェルター級でも、ベラトールで2連勝中のアンドレイ・コレシュコフと、MMA戦績23勝2敗でこれが初めてロシア以外でのファイトとなるミハイル・サレフが参加メンバーで名を連ねている。
コレシュコフはジョーダン・スミスと、サレフはティム・ウェルチと対戦。シーズン6中に組まれたトーナメト出場決定戦で敗れているが、トーナメント・ルースターに加わったスミスに対し、長いリーチから得意のアッパー、ヒザ蹴りを武器にどこまで戦うか。テイクダウン・ディフェンスに課題が残っており、一抹の不安を残すコレシュコフだ。
一方、ウェルター級としては決して大きくなく、体も緩い感じのするサレフもまた、テイクダウンに決して強いタイプのファイターではない。しかし、彼もまた伸びる右ストレートや右ハイキックなどの打撃攻撃、そしてロシア人らしく足関節を駆使するオールラウンダーで、そのフィニッシュの鮮烈さとは違い、試合展開自体は掴みどころがない。
ベラトールといえば、これまでもブラジル勢の活躍でスカウティング能力の高さを証明してきたが、今シーズン大挙出場するロシア勢の実力を測る上でも楽しみなコレシュコフ、そしてサレフのトーナメント準々決勝だ。
■BFC74対戦カード
<ウェルター級T準々決勝/5分3R>
ライモン・グッド(米国)
ジム・ウォルヘッド(英国)
<ウェルター級T準々決勝/5分3R>
ミハイル・サレフ(ロシア)
ティム・ウェルチ(米国)
<ウェルター級T準々決勝/5分3R>
ジョーダン・スミス(ブラジル)
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
<ウェルター級T準々決勝/5分3R>
ノルディン・タレブ(カナダ)
マリウス・ザロムスキー(リトアニア)
<フェザー級/5分3R>
アレシャンドリ・ポポ・ベセーラ(ブラジル)
ジェフ・スミス(米国)
<ライト級/5分3R>
デリック・ケニントン(米国)
フィリップ・ノヴァー(米国)