【RFC19】ソン・ヒョギョンの打撃&レフェリングに苦しむも、富松恵美が執念の判定勝ち
【写真】ソン・ヒョギョンの打撃を被弾しながら、組んでテイクダウンを狙い続けた富松(C)MMAPLANET
<女子ストロー級/5分2R>
富松恵美(日本)
Def.2-1
ソン・ヒョギョン(韓国)
笑顔とダンスで入場したソン・ヒョギョンが、右ストレートから左を伸ばす。富松も首相撲からヒザ蹴りを見せたが、連打でケージに詰められる。左腕を差してケージにソン・ヒョギョンを押し込んだ富松。一度は体を入れ替えられたが、もう一度詰め直す。離れてパンチを入れたソン・ヒョギョンを富松がテイクダウン。立ち上がったところでダブルレッグへ。シングルへ移行するも、ここはブレイクが掛かる。ソン・ヒョギョンの前進+フックに2度目のテイクダウンを奪った富松は、蹴り上げに捌いてパス、マウントへ。右のパンチを連打した富松だが、ソン・ヒョギョンは足を一本戻し、煽ってから体を起こして立ち上がる。
ヒザ蹴りを潰されるように、バランスを崩した富松はすぐに組みついてダブルレッグへ。ソン・ヒョギョンをケージに押し込んだところで、レフェリーがブレイクを命じる。マットにあるマウスピースを拾ったレフェリーが、富松陣営に投げ捨てるも、試合はそのまま再開となる。直後に右を入れたと富松は、ここでもダブルレッグからケージにソン・ヒョギョンをドライブ。富松は左足で小外掛けを狙うも、胸が離れ距離を取られてしまう。残り30秒を切り、ソン・ヒョギョンがワンツーから前に出てくると、富松はタイミングよくシングルで組み付く。スプロールが十分でなかったソン・ヒョギョンに対し、ハイクロッチ&小外掛けでテイクダウン、トップを取ったところで初回が終わった。
インターバル中の振り返りは富松のテイクダウンシーンはなく、ソン・ヒョギョンがパンチを入れ、蹴り上げを見せたところのみがスクリーンに映し出された。2R、右の相打ちからソン・ヒョギョンが連打を放つ。右を受けて、ケージ際でバランスを崩した富松は、低い姿勢から組んで、ケージ際で小外で刈っていく。と、ソン・ヒョギョンが髪の毛を結んでいる団子がケージに引っかかったとアピール。こともあろうか、ブレイクを命じたレフェリーは試合をケージ中央で再開させた。
富松は再開後にすぐに組み付くと、左腕を差し上げてヒザを見せる。ソン・ヒョギョンもヒザを返す。両者が離れ、ソン・ヒョギョンが右をヒット。組み付きながらも、尻餅をついた富松はパンチを受けながら立ち上がる。そして、そのままケージにソン・ヒョギョンを押し込むと、テイクダウンに成功する。ハーフで耐えるソン・ヒョギョン、足を抜ききれない富松。ソン・ヒョギョンは腹ばいになり立ち上がり、逆に右腕を差し上げ逆にテイクダウンへ。腹を蹴られながら富松は立ち上がり、ダブルレッグ。体を抱えてきたソン・ヒョギョンをケージに押し込んだところでタイムアップとなった。
テイクダウンでは上回ったが、パンチは劣性だった富松。最後にテイクダウンも取られ、厳しいところだ。しかし、裁定はスプリットで富松に。勝者は厳しい表情のままケージを後にした。