【PXC45】ラインナップ出揃う。カイル・アグォン、満を持してのバンタム級王座決定戦へ
【写真】ラッセル・ドーン、田中路教に続きPXCバンタム級戦線からUFCへ進むためにもアグォンにとっては負けられない王座決定戦だ (C)MMAPLANET
24日(金・現地時間)にグアム・マンギラオのUOGフィールドハウスで開催されるPXC45のラインナップが出揃っている。
メインはUFN52のカン・ギョンホ戦でキャリア初黒星喫し、昨日よりサクラメントのチーム・アルファメールへ出向いている田中路教が巻いていたPXCバンタム級王座決定戦が組まれている。その田中の初防衛戦で激闘を繰り広げ、ラッセル・ドーンに勝利しているカイル・アグォンが、これまでPXCで4勝1敗と勝ち星を重ねてきたロランド・ディと王座を賭けて戦う。ディの父ロランド・ナバレッティは元WBC世界スーパーフェザー級(※当時はジュニアライト級)王者で、アレクシス・アルゲリョに挑戦したこともあるフィリピン・ボクシング界のレジェンドだ。
そんな偉大な父を持つディが、MMAを戦うのも時の流れか。キャリア全体では5勝2敗だが、現在は3連中でなかでもPXC39でカイル・レイジェスを破っている一戦など、ディの荒々しさが良い方向に出たキャリア・ベストマッチといえるだろう。ただし、アグォンの力はディのソレを上回っている。長いリーチを生かした打撃は、破壊力という点ではディに劣るかもしれないが、その打撃からのレスリング、スクランブルの攻防での強さは田中やドーン戦でも明らかになっている。ライバル2人がUFC出場を早々と決めたことで、アグォンもフィニッシュを重視し、サブミッションに磨きを掛けている最中だ。そんなアグォンが地元の声援を受けて初戴冠する可能性が非常に高い王座決定戦といえるだろう。
11月のマニラ大会でタイトル戦に日本からファイターを複数名投入することもあり、今大会の日本人出場はない。それでもフライ級に元UFCファイターのダレン・ウエノヤマ、フェザー級では豪州の実力者アレックス・ヴォルカノフスキー、トビー・ミセッチのバンタム級転向初戦と、今後日本人にステップアップを賭けた戦いのライバルとなるべきファイターが多くみられるPXC45、要注目だ。
■ PXC45 対戦カード
<PXCバンタム級王座決定戦/5分5R>
カイル・アグオン(グアム)
ロランド・ディ(フィリピン)
<フェザー級/5分3R>
カイル・レイジェス(グアム)
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
<フライ級/5分3R>
ダレン・ウエノヤマ(米国)
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島)
<女子ストロー級/5分3R>
ジョン・ユジン(韓国)
ブローガン・ウォーカー(グアム)
<バンタム級/5分3R>
トビー・ミセッチ(ハワイ)
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
<バンタム級/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
リッキー・キャンプ(グアム)
<フライ級/5分3R>
マイク・サンチェス(グアム)
スコット・エクラヴェア(グアム)
<ライト級/5分3R>
タイロン・ジョーンズ(グアム)
ホン・スンチャン(韓国)
<フライ級/5分3R>
マックラン・アフレッド(日本)
ヴィンセ・マスガ(北マリアナ諸島)