【Interview】FOX大会出場ナム・ファン、サクラメントにいる理由
【写真】1時間ほどの短時間、高い集中力を保ったプロ練習を終えたナム・ファン 。UFC世界フライ級王座決定戦が決まったジョセフ・ベネビデスと談笑する(C)MMAPLANET
TUFシーズン12で成功のきっかけを掴んだナム・ファン。戦極に来日し、プライベートでも来日するなど、日本通で知られるファイターだ。
そのナム・ファンは、現在UFC1勝3敗という黒星先行の厳しい状況のなか、8月4日(土・現地時間)のUFC FOX大会でコール・ミラーとの対戦に臨む。ミラーとの生き残りを賭けた一戦を前に、サクラメントにあるチーム・アルファメールでトレーニングを積むナム・ファンをキャッチした。
――8月4日コール・ミラー戦を控えている、日本でもお馴染みのナム・ファンです。
「そう、コール・ミラーさん(笑※ナムは以前から日本に関し、格闘技以外の部分でも非常に興味を示しており、春に長期滞在したことで、日本語を少しずつ操り始めている)、ハハハ。ロサンゼルスのステイプル・センターで戦う。とても、大切な試合になるね」
――前回の試合、ジミー・ヘッテス戦ではテイクダウンとパウンドで相当痛めつけられ、気力で反撃に出ましたが判定負けとなってしまいました。
「あの試合は良くなかった。でも、どの試合だって重要な試合だと思っている。前の試合でどこがいけなかった、しっかりと分析して、次の試合に挑むようにしてきた。
ヘッテス戦前はあまりレスリングの練習ができなかった。だから、ここチーム・アルファメールに来て、トレーニングを積んでいるんだ」
――ユライア・フェイバー率いるチーム・アルファメールは軽量級の猛者が揃っています。ただ、軽量級の練習相手を求めるのなら、ナムの住むウェストミンスターからだとサクラメントよりも、サンディエゴのアライアンス・トレーニングセンターの方が近くないですか。
【写真】スタンドレスリングから、寝技へ。シングルやハイクロッチ、ダブルから始まるシチュエーション・スパーが続いた(C)MMAPLANET
「チーム・アルファメールは、軽量級に特化しているといっても過言でない。大きなファイターでもウェルター級までだから、誰とでも手が合うし、無駄のない充実したトレーニングが詰めるんだ。背が高い者も、低い者も僕と同じような体重で、色々なタイプの選手と練習できるからね。体の大きな選手とのスパーだと、互いのために良い練習にならない。
本当にここには、優秀なファイターが集まっているんだ。チーム・アルファメールのトレーニングバートナーたちと戦っていれば、自分に必要なモノが手に入る。彼らは人間的にも最高だしね」
――どれぐらいサクラメントに滞在しているのですか。
「1カ月だよ。もう1週間で、自分の街に戻る。南カリフォルニアに戻ると、ボクシング・ジムには良いパートナーがいるし、ここで身につけたモノを合わせると、ハイレベルなファイターになれると思うんだ。
向こうに帰るのは、最後の仕上げにボクシングの練習をするためで、サクラメントではグラップリング、主にレスリングのトレーニングに重点を置いていたけど、クリス・ホールズワースのような素晴らしい柔術家もいるからね。フィジカルに優れていて、運動神経の固まり、そしてパワフルな連中と、本当に良いトレーニングができた。
最後の2週間は友人たちに囲まれて、リラックスして最後の調整を積みたいと思っているんだ」
――コール・ミラーの印象を聞かせてください。
「凄く背が高くて、とても強い。柔術を得意としているね。ただ、打撃も決して弱いということじゃない。さっきも言ったクリス・ホールズワースは仮想コール・ミラーになってくれた。
背の高さはアドバンテージだよね、僕はコール・ミラーと比較すると7、8センチは身長が低いと思う。でも懐に飛び込んで戦うから、それほど気にしないよ。小さい人間に利がある場合だってあるだろう? まぁ、どうなるか試合を楽しみにしていてよ」
■UFC FOX04対戦カード
<ライトヘビー級/5分5R>
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
ブランドン・ベラ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
リョート・マチダ(ブラジル)
ライアン・ベイダー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
ジェイミー・ヴァーナー(米国)
<フェザー級/5分3R>
ナム・ファン(米国)
コール・ミラー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイビス(米国)
ヴァグネル・プラド(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・スウィック(米国)
ダマルケス・ジョンソン(米国)
<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・グリスピ(米国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
フィル・デフリーズ(英国)
オリ・トンプソン(英国)
<フェザー級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
小見川道大(日本)
<フライ級/5分3R>
ユリシーズ・ゴメス(米国)
ジョン・モラガ(米国)