【WSOF13】いつまで続く、WSOFの体重超過。急遽出場とはいえボーリンガー、7ポンド・オーバー
【写真】リカバリーしたであろう様子が伺えるモラエスの胸筋など、体の線と比較しても、ボーリングガーは落せる部分が十分に感じられるが――落さなかった感アリアリ。階級制の意味をなしていないWSOFだ(C)WSOF
12日(金・現地時間)、13日(土・同)にペンシルベニア州ベスレヘムのサンズ・カジノリゾートで開催されるWSOF13「Moraes vs Bollinger」の公開計量が行われ、またもWSOFの悪習といえる体重超過が見られた。
そもそも同大会では3月に初代WSOF世界バンタム級王者となったマルロン・モラエスに、無敗のカナディアンファイター、ジョシュ・ヒルが挑戦予定だったが、5日(金・同)に負傷欠場が決定。コディ・ボーリンガーが代役出場も、体重を落とせないということで140ポンド契約、ノンタイトルのメイン5回戦として両者が戦うこととなった。
ショートノーティスで対戦を引き受けたボーリンガーだが、計量当日の予備計量で7ポンド・オーバー、147ポンドも体重があることが分かった。この時点で主催者サイドも含め、取り決めが行われたのであろう――公開計量時にはモラエスは既に水分補給を始めており、体重も146.7ポンド、予備計量と同じ体重だったボーリンガーと147ポンドのキャッチウェイト戦、つまりフェザー級よりも重い体重で戦うこととなった。
ボーリンガーといえば、TUF18で体重を落とせず、ハウスを去ったことで有名なファイター。7月のWSOF11でも3.4ポンド・オーバーでNBCライブ大会を戦っている。代役出場を受けた時点での体重などは不明だが、それでも7ポンド・オーバーは酷い。体重オーバーしようが、TV中継のために試合は成立する。ならば、最後の最後まで体重を落とすのではなく、余力を残して減量を切り上げ、試合でのパフォーマンスを重視する――そんな非スポーツ的な悪循環が蔓延するズンドコ・プロモーション=WSOFだ。
■ WSOF13 計量結果
<147ポンド契約/5分5R>
マルロン・モラエス:146.7ポンド(66.54キロ)
コディ・ボーリンガー:147ポンド(66.68キロ)
<ライト級/5分3R>
オジー・ドゥグルバゴフ:155.4ポンド(70.49キロ)
キーオン・カルドウェル:155.5ポンド(70.53キロ)
<バンタム級/5分3R>
アイザイア・チャップマン:134.8ポンド(61.15キロ)
チムール・ヴァリーブ:135.5ポンド(61.46キロ)
<ライト級/5分3R>
トム・マルセリーニョ:154.9ポンド(70.26キロ)
フランキー・ペレス:155.3ポンド(70.44キロ)
<ウェルター級/5分3R>
エマニュエル・ワロ:171.8ポンド(77.93キロ)
テーニャ・ディクソン:169.9ポンド(77.07キロ)
<ライト級/5分3R>
シドニー・アウトロー:163.9ポンド(74.35キロ)
ニック・ブラウン:155.5ポンド(70.53キロ)
<女子120ポンド契約/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン:122.4ポンド(55.52キロ)
ブリジット・ナルシス:120.5ポンド(54.66キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ブレット・ショーンフェルト:170.4ポンド(77.29キロ)
マット・シーカー:170.7ポンド(77.43キロ)
<フライ級/5分3R>
マット・ロザーノ:125.7ポンド(57.02キロ)
シデマウ・ホノリオ:125.8ポンド(57.06キロ)
<160ポンド契約/5分3R>
ルシアーノ・クリストヴァン:160.9ポンド(72.98キロ)
フランシスコ・イサタ:159.7ポンド(72.44キロ)