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【Glory】It’s Showtimeを売却したサイモン・ルッツが、心情を吐露

2012.07.02

Simon Rutz (Left)

【写真】新生K-1への心情などを吐露した。西洋社会に武士の情け――はない。日本人として、そんな印象を残すサイモン・ルッツの声明だ (C) BEN PONTIER/EFN

6月30日(土・現地時間)にIt’s ShowtimeをGlory Sports Internationalに売却したことを発表したサイモン・ルッツが、2日(月・同)に以下のような声明文を発表、新生K-1との問題など赤裸々に記している。

「it’s Showtimeの売却には、いくつかの違った理由が存在する。第一に、長きに渡り優秀なキックボクサーが一つの団体に集結することがなかったことを思いやってきた。結果、キックボクシングファンが素晴らしい試合を見逃すことになってきたからだ。そして、イッツショータイムとしても、Glory Sports Internationalの明確な計画によって、キックボクシングが飛躍的に発展するだろうという印象を持つようになった。彼らは胸襟を開いて我々に接し、距離が近づいていった。

GSIは豊富な資金投入により、キックボクシングの歴史上、絶対的にナンバーワングループになることに何ら障害がない。Gloryはキックボクシングを違うステージに押し上げることが可能だ。

2012年2月、イッツショータイムはK-1が再び、この世界のトップに返り咲くためにサポートすることで、マイケル・キム氏と合意した。そこでは対価が支払われることになっていた。そして、5月のK-1イベントのために選手のサインを手助けし、マドリッドのローカル・プロモーターを紹介した。

キム氏が語った全ての斬新なアイデアは、何も実現しなかった。5月に戦った選手たちは、まだファイトマネーを得ていない。重ねていうと、ファイターに支払いはまだされていないのだ。バダ・ハリとミルコ・クロコップのみ、予め支払われたのみだ。マドリッドのローカル・プロモーターの支出分も、100通に及ぶ請求をしてなお、まだK-1からの支払いはない。これらの件に関し、彼らは裁判所に訴えを起こすことになりそうだ。

K-1は再び、我々との金銭的合意をソデにした――つまり契約不履行となっている。

キム氏は日本人の従業員にも支払をしておらず、K-1から彼らは離れている。K-1 World GPは100万ドルの賞金が掛かっているとアナウンスされたが、それが可能になるだけの資金はないと我々は推測する。キム氏はK-1を再興するのに、大きなリスクがあると考慮し始めたのだろう。

彼は他の出資者が見つかるか、ブランドを売ることで利益をあげようとしていたが、長いビジョンは持っていなかった。このような事柄から、我々は新K-1への信頼をなくし、約束は果たされないものと判断した。米国でのイベント開催などもってのほかだ。

これらの点を踏まえ、我々イッツショータイムは100パーセント、Gloryを支持することで正しいステップを踏むことになると決断した。イッツショータイムが持つ全ての知識は、Gloryの発展に使われる。ベルト・ヴァンデル・リドと一緒にやっていくことで、Gloryの大会開催に関しても、わたしは忙しくなるだろう。他の部門では、Gloryには素晴らしい専門家が揃っている。

現時点でイベントはGloryだけになるのか、It’s Showtimeも開いていくことになるのか、まだ決まっていない。すぐに決定されるだろう。いずれにせよ、7月21日のスペイン、テフェリフェ大会は行われる。今回の決定により、ファイターもファンも素晴らしい勝者になりえる。ファイターは戦う機会は増え、ファンはその素晴らしい選手同士の戦いを観ることができる。

私はこれからも、心血を注いだイベントの開催に関われる――、そんな幸運なポジションにある。Gloryのプロフェッショナル・スタッフと共にあることで、私はこれからが『Glory time』であることを確信している。 サイモン・ルッツ」(※一部要約)

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