【UFC149】DREAMバンタム級王者ビビアーノ、ついにUFCへ
【写真】08年10月以来、ついに日本以外で戦うビビアーノ・フェルナンデス。北米での戦いに踏み出した日本を愛するファイターは、オクタゴンで成功を収めることができるだろうか (C) RCR
4日(月・現地時間)、UFCより7月21日(土・同)にカナダのアルバータ州カルガリーのスコシアバンク・サドルドームで開催されるUFC149 「Aldo vs Koch」の新たなカードと、負傷欠場による代替カードの発表があった。
まず負傷欠場が決まったのは二人のブラジリアン、チアゴ・アウベスとチアゴ・シウバだ。アウベスは元々、同大会で日本の秋山成勲と対戦予定だったが、ヒザを負傷した秋山に代わりオランダのシアー・バハドゥルサダと戦うことになっていた。アウベスに代わり、バハドゥルサダと対戦するのはクリス・クレメンツ。4月のUFC145でキース・ウィスニエフスキーをスプリットで下したカナダ人ファイターと、ともにUFC2戦目、そして2連勝を賭けて対峙することとなった。
セミでマウリシオ・ショーグンとブラジル人同士の一戦が組まれていたシウバの代役は、まだ発表されていない。また、同リリースではクロード・パトリック×ジェイムス・ヘッドのウェルター級戦とともに、カナディアンTUF14ファイターのローラン・デロームとビビアーノ・フェルナンデス戦が行われることも明記されている。
また、サラリと「注目のビビアーノ・フェルナンデスが、UFCバンタム級タイトル戦線に割って入る」と記されたビビアーノのUFCデビュー戦は、日本のMMAファンにとってビッグニュースだ。常々、日本のマットで戦うことにプライオリティを置いていたビビアーノは、「DREAMの運営が上手くいってくれることを願っている。もし、そうでなくなった場合は何か他の道を考えないといけないけど、急いではいない」と昨年の今頃、語っていた。
その後、DREAMバンタム級ワールドGPに出場し、大塚隆史、ホドルフォ・マルケス、アントニオ・バヌエロスを破りDREAMバンタム級王座を獲得したビビアーノが、ついにUFCで戦うことを決意した。ブラジリアン柔術世界選手権黒帯の部で4度頂点に輝いているビビアーノだが、MMAではレスリングと打撃の強さが目立ってきている。とにかく、その反応の良さは日本マットで群を抜いており、フェザー級でも頂点に立つことができた。
金網の試合は08年10月、ところも同じカルガリーで行われたRaw Combat Redemptionでのレン・タン戦以来、3年9カ月振りで日本以外のファイトも、三角絞めで勝利したタン戦後は初めてとなる。柔術の技術しか待たないで戦っていた時代に、ユライア・フェイバーとKOTCバンタム級王座を賭けて戦いドクターストップのTKOで敗れているが、当時からバックマウントを奪うなど、同級のトップファイターを追い込んでいたビビアーノ。
トータルファイトをこなす北米レスラー系ファイターとの対戦経験が少ないという不安要素はあるものの、非UFCファイターで間違いなくトップ中のトップのオクタゴン参戦は楽しみでならない。
■UFC149 対戦カードは以下の通り
<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョゼ・アルド(ブラジル)
[挑戦者]エリック・コク(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
TBA
<ヘビー級/5分3R>
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)
シーク・コンゴ(フランス)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ボーシュ (米国)
マイケル・ビスピン(英国)
<ミドル級/5分3R>
ニック・リング(米国)
コート・マクギー(米国)
<ミドル級/5分3R>
クリス・クレメンツ(カナダ)
シアー・バハドゥルサダ(オランダ)
<フェザー級/5分3R>
アントニオ・カルバーリョ(カナダ)
ジョージ・ループ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ミッチ・ギャニオン(カナダ)
ブライアン・キャラウェイ(米国)
<ライト級/5分3R>
ミッチ・クラーク(カナダ)
アントン・クィバネン(フィンランド)
<ライト級/5分3R>
ライアン・ジモー(カナダ)
アンソニー・ペロッシュ(豪州)
<バンタム級/5分3R>
ローラン・デローム(カナダ)
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
クロード・パトリック(カナダ)
ジェイムス・ヘッド(米国)
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