【Pancrase260】重圧としつこさの児山、手数とスピードの伊藤。ケージ際を制するのはどっちだ??
【写真】互いにテイクダウンでペースを掴むスタイルだが、小山は圧力、伊藤は仕掛けの多さで勝負する(C)MMAPLANET
10日(日)東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase260。今大会には5月にパンクラス初参戦を果たした児山佳宏が連続参戦し、パンクラスismのベテラン伊藤崇文と対戦することになった。
修斗~CAGE FORCE~修斗という流れでキャリアを積んできた児山は、昨年9月に弘中邦佳の持つ修斗世界ウェルター級(※70キロ)王座に挑戦。一本負けでベルトには手が届かなかった。その後、12月に修斗公式戦で粕谷優介と引き分けると、今年2月にVTJでケージ&ユニファイドルールを経験し、10角形ケージ=デカゴン導入後のパンクラスに初参戦、今大会でデカゴン2戦目を迎えることとなる。
今年はケージでの試合が続く児山だが、前述した通り、2007年から2009年までCAGE FORCEを主戦場にし、米国での練習も経験。いち早くケージで試合を続け、J-CAGEで本格的にキャリアを積んだ選手だ。もちろんレスリング主体のファイトスタイルはリングよりもケージ向きだ。シングル&ダブルレッグからしつこくテイクダウンを狙いトップキープする戦い方は、ケージ且つブレイク&ドントムーブがないルールでより強さを発揮する。またケージに押し込んでからのクリンチワークと細かい打撃で削るアタックもヒジ打ちが認められることでより効果的になるだろう。
2月のVTJでの小谷直之戦では、小谷のサブミッションでの仕掛けが評価され星を落としたが、常にケージまで押し込んで圧力をかけていたのは児山の方だった。前回5月の中村晃司戦でもシングルレッグからのテイクダウンでトップキープで勝利を呼び込んだ。まだ未完成の部分もあるが、徐々にケージでの戦い方を確立させつつある。
一方の伊藤は1995年にデビュー、掌底&レガース時代を知る大ベテランで、児山と同じく今回が2度目のデカゴン登場となる。今年42歳、キャリア19年の伊藤だが、何度もテイクダウンを仕掛け続け、最終的に対戦相手に動き勝ってトップキープする。そんな年齢を感じさせない戦い方が持ち味だ。
圧力をかける児山とは違うスタイルではあるが、伊藤のテイクダウン&運動量をベースにしたスタイルがケージレスリングに上手くハマれば、リングとは違う強さにつながるだろう。
ケージ&ユニファイドルールでより強さを発揮する可能性を秘めている両者、お互いに自分の長所をどうデカゴン時代を迎えたパンクラスで昇華させるか。児山は圧力としつこさ、伊藤は動きの多さをどうケージレスリングの中で活かすかが重要になる。そうなれば自ずと起こるスクランブルの攻防に注目したい一戦だ。
■ PANCRASE260 対戦カード
<ミドル級/3分3R>
エディ・ジョシュア(米国)
荒井勇二(日本)
<フェザー級/3分3R>
飯嶋貴幸(日本)
杉山和史(日本)
<バンタム級/3分3R>
亮AKB(日本)
統好(日本)
<スーパーフライ級/3分3R>
鮎田直人(日本)
小川徹(日本)
<KOPウェルター級王座決定戦/5分3R>
村山暁洋(日本)
レッツ豪太(日本)
<ミドル級/3分3R>
近藤有己(日本)
石川英司(日本)
<ライト級/5分3R>
アキラ(日本)
太田駿平(日本)
<フェザー級/5分3R>
ガイ・デルモ(日本)
鹿又智成(日本)
<ライト級/3分3R>
伊藤崇文(日本)
児山佳宏(日本)
<スーパーフライ級/3分3R>
曹竜也(日本)
北郷祐介(日本)
<ライト級/3分3R>
網潤太郎(日本)
原昭仁(日本)
<フェザー級/3分3R>
松岡嵩志(日本)
TAG(日本)
<第20回ネオブラッドTウェルター級決勝/3分3R>
林源平(日本)
佐藤天(日本)
<第20回ネオブラッドTライト級決勝/3分3R>
泰斗(日本)
アンドリュー・ロバート(米国)