【BFC70】中村は3RTKO負け。勝てない日本人、ベラトール5連敗
【写真】ルイス・ノゲイラのショートの右ストレートで倒れた中村アイアン浩士は、パウンドを浴びてTKO負けに (C) KEITH MILLS
<バンタム級トーナメント準決勝/5分3R>
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
Def.3R1分58秒 by TKO
中村アイアン浩士(日本)
左ハイを見せたノゲイラに、中村はステップバックでかわし左ローを放っていく。首相撲からヒザを狙うノゲイラに、パンチを返す中村の急所に蹴りが入り、試合は一時中断する。中村はすぐに再開に応じ組みつくが、ノゲイラの右フックがヒットする。
中村は距離をとり再び組みつくが、ここでも右フックを受ける。打撃戦の距離に戻り、シングルレッグから中村がテイクダウを奪うも、ノゲイラも足関狙いからすぐに立ち上がる。ノゲイラの蹴りにパンチを合わせ、蹴り足を掴んでテイクダウンに成功した中村。ノゲイラは背中をマットにつけ、ケージ際に移行しケージを背にして立ち上がった。
ノゲイラは態勢をいれかえ、逆にシングルレッグを狙う。左ヒザをつきながら、ここをしのいだ中村はケージを背にしながら1Rを戦い終えた。2R、ローが交錯し、ノゲイラがパンチのプレッシャーを与え、中村のテイクダウン狙いを切るという初回を同じ立ち上がりに。小刻みに動いて、テイクダウンのタイミングを狂わせるノゲイラが、ワンツーを打ちながら前に出る。左フックをヒットさせたノゲイラは、中村のシングルレッグに対し、しっかりと肩に乗り、パンチを落しながらディフェンス。足を引抜いて立ち上がると、打撃の展開から腰をコントロールしてスラムで、中村を叩きつける。
背中を預けて立ち上がった中村は、右目の上をカットし、左目の周りも赤く染めている。パンチを振るいながら前に出て来るノゲイラを捌き切れない中村、左ストレートを受けて動きが止る。ノゲイラはフライングニーから左フックを打ち込む。残り30秒、テイクダウン狙いを切られた中村が、ローからバックに回られたところで2Rが終了した。
最終回、前に出る中村だが、なかなか手は出ない。ノゲイラは左フックをヒットさせ、中村が左フックを2発返す。と、ノゲイラの右ストレートが前に出ようとした中村の顔面を捉えダウンを奪う。後方に倒れた中村はこの一撃が効いており、体が完全に伸びてパウンドを防げない。ここでレフェリーが試合をストップし、中村はTKO負けに。
ノゲイラがシーズン6バンタム級決勝進出を決め、ベラトールのケージで日本人ファイターは5連敗となった。