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【RFC16】高瀬大樹  パッキャオ&メイウェザー・スタイルの真実

Takase KOed Wi Seung-Bae

【写真】会心の一撃でKO勝ちした高瀬大樹 (C)MMAPLANET

26日、RFC16/YoungGuns15でウィ・スンベに勝利した高瀬大樹、試合3日前に対戦相手と階級変更というドタバタを乗り越え、見事なKO勝ちを決めた。試合の前のパッキャオ&メイウェザー&ヒクソン・スタイルが話題になった高瀬が試合で結果を出した

<ライトヘビー級/5分2R>
高瀬大樹(日本)
Def.1R4分34秒by KO
ウィ・スンベ(韓国)

花道でセコンドの加藤清尚と抱き合い、そのまま歩を進めセコンドからサングラスを受け取ると同時に、入場曲が変調。カンナムスタイルが流れるや、PSY(サイ)ばりにダンスを披露、一気に観客席を沸点に導いたパフォーマンスを披露した高瀬。

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試合はウィ・スンベの右ローでスタート。高瀬の左ローは空を切り、ウィ・スンベが左フックを狙う。自分の距離を作るために左右の蹴りを繰り出す高瀬に対し、ウィ・スンベは再びローからハイを繰り出す。高瀬はショートのパンチから距離を詰め、ウィ・スンベをケージに押し込むが、ここは自ら距離を取り直す。

高瀬の右ミドルにウィ・スンベが右ストレートを合わせ、鼻先を掠めていく。ウィ・スンベのハイをスウェイでかわした高瀬はノーガードで左ミドル。ブロックしたウィ・スンベが左ジャブを伸ばす。一旦、距離を取った高瀬が鋭い踏み込みから左ストレート一閃。その前の段階で視線を落していたこともあり、ウィ・スンベはテイクダウンを警戒していたので、この一発がモロに顔面を捉える。

もんどりうって後方に倒れたウィ・スンベの背後からパウンドを落すと、即レフェリーが試合を止めて試合は決した。1R4分34秒の快勝劇、力強いKO勝ちを手にした高瀬に、快勝劇を振り返ってもらった。

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――左ストレート、一発KO勝ちとなりました。

「会心の一撃でした。いやぁ、嬉しかったですね。足下が滑りやすくて、ああいうマットの時はバックステップは使えるのですが、前に出るのが難しくなって。それはテイクダウンに入るのも同じなんですが……。ただ、相手のパンチは途中からスロモーションというか、まるっきり見えたので。

一発、観客が沸いたことがあったのですが、あれも寸でのところで避けて、鼻先に触れただけなのでパンチは一発もクリーンヒットされていないです。ただ、ローキックを一発貰っちゃったのは反省点ですね。去年のソクジュ戦の映像を見ていたんですが、あんなにローが強いとは思っていなかったです」

――パッキャオ&メイウェザー・スタイル、その感触は?

「ヘヘヘ。そこを目指しているわけで……」

――でも、試合前には完成していると言っていましたよね(笑)。

「そう……、そうですね(苦笑)」

――そこは認めてしまうと(笑)。

「完成したというか……、違うんですよ。パッキャオとメイウェザーにはなってはいないんです。そこを目指しているわけで、その域に達すれば完璧です。そのスタイルを目指す、そうやって戦っていくことが完成したんです。昨日のスタイルも、完全に僕のスタイルなんです」

――いやぁ、高瀬選手らしいビックマウス復活かと思ったのですが、そういう意図の発言だったのですね(笑)。それにしても、フィニッシュの左ストレートは見事の一言でした。

「本当はあそこからエルボーの連係を狙っていたんですが、相手がもう目を剥いていたので、アレって思ってパウンドに切り替えたんです」

――ケージに詰めた時、首相撲からの展開も期待したのですが……。

「組んでも僕の方が圧力があったので、あの一回だけでなく、またチャンスがあれば首相撲からの展開に持ち込める自信がありました。あの時はあえて離れたんです。2Rの試合だし、一度で決める必要はないですしね。まぁ、これまでのことも色々とあって、僕が何か言えば色んな反応があると思うんですが、ホント、しっかりとボクシングの練習もしているし、何を言われようが構わないです。

このスタイルは練習でもずっとやっているんで。パッキャオやメイウェザーの名前を出すとバカにされるかもしれないですが、それだけのことをやっているので。アゴが上がっている構えも、相手のパンチが届かない距離でより大きく相手の攻撃を見えるようにしているんです」

――なるほど。ところで初めて戦ってみてRFCの印象は?

「花道とか、何かPRIDEを思い出しましたね。本当に懐かしい感じで、お客さんの熱気も凄かったですし。試合直後にジョン・ムンホン代表もケージの向こうからサムアップしてくれましたし、大会後も『入場のパフォーマンスも良かったし、試合スタイルも変わった』とエージェントに言ってくれていたみたいです」

――韓国で高瀬大樹、ここにありをアピールできましたね。

「RFCさんもライトヘビー級の選手が出てきているし、階級を上げたいと思っています。タイもDAREが復活すれば、出てみたいですけど、とにかくこのスタイルを突き詰めていきます。UFCのチャンピオンになれるとか言わないですけど、このスタイルの精度が上がっていけば、ちゃんとしたキャリアを積めると思っています」

――では、次戦も期待しています。

「そうですね――、入場と試合とファンに喜んでもらえたのが嬉しかったので、また頑張ります」

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