【TPF13】……な試合展開で、コルテスからアルシニエガ判定勝利
<フェザー級/5分3R>
アート・アルシニエガ(米国)
Def.判定3-0:30-27, 29-28, 29-28
セルジオ・コルテス(米国)
お腹がタブついたキャリア7勝7敗のコルテスに対し、左ジャブを伸ばすアルシニエガは、最初のダブルレッグでテイクダウンを奪う。頭を抱えるコルテスは、簡単にクローズドガードを取るが、首を引抜いたアルシニエガがボディにパウンドを連打する。懸命にアルシニエガの腕をオーバーフックで抱えるコルテスは、蹴り上げを見せるも立ち上がることはできない。
アルシニエガは勢いのある左パウンドを連打する。残り2分、ケージに頭を詰められたコルテスは、左パウンドに加え右エルボーを顔面に受ける。コツコツとパウンドをアルシニエガが落とし続ける、動きの少ない試合は20世紀終盤のMMAを思わせる試合展開のまま初回が終わった。
2R開始早々、組みついたアルシニエガ。コルテスはケージを背にして簡単には倒れないが、アルシニエガがシングルにスイッチしてテイクダウン。ハーフからバックに回り込んだアルシニエガは、そのまま両足をフックしてリアネイキドチョークへ。フェイスロックでアゴを絞めつけるアルシニエガが、そのまま喉元に腕を滑り込ませるも、コルテスも粘りを見せる。
残り1分近くに、フェイスロックを耐えたコルテスが上半身を起こして、胸を合わせようとする。背中に張り付きたいアルシニエガだが、ついに前方に落とされる。立ち上がったコルテスがローを入れ、さらに飛び込んでパウンドを狙うが、効果的な反撃ができないまま2Rが終了した。
最終回、パンチの交換のあとダブルレッグを見せたアニシエガだが、テイクダウンは奪えない。続くダブルレッグをコルテスがギロチンで切り替えし、体制を入れ替える。シングルを見せたコルテスだが、アルシニエガが逆にギロチンへ。力任せのギロチンはポイントがずれていたが、もう一度組み直して引き込む。
ヒジの位置が高すぎるギロチンから、コルテスが頭を引き抜いてトップを奪取する。残り1分を切り、再びギロチンを見せたアルシニエガだが、これも極まらない。立たせないよう腰、ヒザの裏をコントロールするコルテスは、起き上がってパウンドをまとめたが、ここでタイムアップ。結果、アルシニエガが判定勝ちを収めた。