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【UFC FOX03】ファーガソンがダウンを奪われてUFC初黒星

2012.05.06

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
トニー・ファーガソン(米国)

 サウスポーのジョンソンが、まずは左インサイドローから、右アウトサイドローでファーガソンの左足を狙う。さらに左ローを続けるジョンソンに対し、ファーガソンは左ジャブから右ハイキックを見せるも、これは空を切る。

 ジョンソンのローにパンチを合わせようとするファーガソン、左ローを放った際にバランスを崩すもすぐに立ち上がる。ローからハイと蹴り技中心のジョンソンは、左ストレートを伸ばしファーガソンからダウンを奪う。

 すぐに立ち上がったファーガソンもパンチを振るが、ジョンソンはステップバックで距離を取り、再び飛び込んでパンチを打ち込む。左の蹴りをミドルとハイの中間のような高さで蹴り込む、ファーガソンを翻弄するジョンソン。ファーガソンは、前足に掴むような仕種を見せ、動きに変化を加える。

 ミドルをヒットさせ、距離を取ったジョンソンは、続いて右ローを決めるなど蹴り技が冴える。一旦、距離を取り直したファーガソンは、ラウンド終了間際にパンチを連打したが、初回はジョンソンのモノとなった。

 2R、開始早々距離を詰めたファーガソンに、ジョンソンのインサイドローが決まる。左を放ちながら追いかけるファーガソンだが、なかなか自分の距離で戦うことができない。ファーガソンが頭を下げて、左右のアッパーのフェイントを見せるなど、神経戦が続くなか、勢いよく見えるのはジョンソンの蹴りと、左ストレートだ。

 左ミドルを2発連続で放ったジョンソン、ファーガソンは頭を振って距離を詰めるも、なかなか手が出ない。ジョンソンもやや攻撃が前のめりになるも、大振りのファーガソンに再び左をヒットさせるなど、ペースを譲らない。

 左を振り抜いて、続き右につなげるジョンソンだが、ファーガソンはしっかりと見てかわしていく。やや頭が下がったジョンソンは、それでも動きに勢いがあり、パンチを入れたいファーガソンにシングルを仕掛けるなど、攻撃の選択肢も広げているようだ。焦ってスピニングバックフィストを繰り出すファーガソン、ジョンソンが余裕をもってかわしたところで2Rが終了となった。

 最終回、開始直後に距離を詰めたファーガソンだが、接近戦を維持できない。右ローを蹴ったところで、逆にジョンソンにパンチを合わされてしまう。

 その蹴り足を掴まれるなど、どうにもジョンソンのリズムを崩せないファーガソンだったが、ミドルに右ストレートを合わせる。それでもサウスポーのジョンソンを攻めあぐねるファーガソンは、逆に右に左を合わされてしまう。

 残り2分を切ってなお、距離を詰めることができないファーガソン、ローを蹴ってもガードが下がるため、プレッシャーを与えてパンチにつなげることはできない。ジョンソンはテイクダウンを見せるなど、ポイントメイクを意識した攻撃から、再びパンチを打ち込む。ガードが低いファーガソンは、残り10秒でまたも左ストレートを連続で浴びて万事休す、裁定3-0でジョンソンに敗れ、UFC初黒星となった。

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