【JJ Globo】コンデ・シマ(嶋田裕太)のLA修行日記最終日(02)
【写真】ゴーコー・シビシアンとコンデ・シマ。米国MMA界のパイオニア世代の足関節に仰天 (C)MMAPLANET
5月29日(木・現地時間)にワールド柔術チャンピオンシップ紫帯ライトフェザー級で3位入賞を果たした嶋田裕太。ワールド終了後、LA周辺で短期出稽古の旅を敢行中のコンデ・シマ(嶋田にLAの知人が名づけたニックネーム)の道場巡り、最終日となった4日目は、午前中に10thプラネット柔術、午後からはハヤスタン柔術と、毛色の違った日本では体験できない組技を体感した。
最終日の夜の8時半から10時過ぎまで、ゴーコー・シビシアンの柔道+サンボがミックスされた柔術と異文化交流を体験したコンデ・シマは、LA周辺出稽古の旅を終えることとなった。
Day: 04 Hayasta MMA Academy
「ゴーコー・シビシアンのことは知らなかったのですが、植松(直哉)先生が今回の出稽古をスケジュールしてくれたときに、『俺が行きたい』って言っていた場所なんです。ただ、石井慧選手とかロンダ・ラウジーが練習している風景を見たことがあって、アカデミーについてから『アッ、ここだったんだ』って気付いきました。ハヤスタンMMAアカデミーは、まずその大きさにビックリしました。柔道マットが6面あって、柔術だと畳マットの場合、緑色のマットの外側を赤畳で囲んでいるんですが、ここは逆で。ケージの下も畳でした(笑)。
最初、キッズの柔道クラスを見物したのですが、打ち込みをしたあとに、2人が同時に反対側に走っていって壁をタッチして戻ってきて、また打ち込みに戻る。そんな、道場の大きさを利用して、技術を教えるだけでなく体力をつける練習をしていたのを見入ってしまいました。
キッズのあとで練習が始まり、ゴーコー先生の指導を受けました。USナショナル王者、21歳以下の米国代表、欧州チャンピオンと柔道をメインのとしている人がとても多いクラスだったのですが、亀の相手にアキレス腱固め、腕十字のクラッチの切り方と切れなかったときにヒザ十字に切り替えるという技を習いました。打ち込みの相手も柔道家だったのですが、足関節も凄く上手でした。アキレス腱固めも対角線の足を取る仕掛けだったのですが、上手に極められました。
スパーは5分×8R、前半が寝技、後半が立ち技だったのですが、肩のケガのこともあるので僕は後半も寝技のスパーを続けさせてもらいました。寝技では打ち込みの相手と、前にWECに出ていたカレン・ダラベジャンという選手、そしてゴーコー先生ともやりました。
【写真】カレン・ダラベジャンとのスパー。ダラベジャンは同アカデミーでインストラクターも務めるMMAファイター。戦績は9勝5敗、4連敗で2012年6月より実戦から離れていたが、この28日に復帰戦を行うそうだ(C)MMAPLANET
普段、サンボの練習もしていて柔道の選手とスパーリングをすることもあるのですが、似ている感じはありました。ただ、足はとても巧かったです。頻繁に狙ってきますし、そこは違いました。ダラベジャンもギを使ったカラーチョークが上手かったのは驚きました。当然、フィジカルも強かったです。
ゴーコー先生は、ビックリするほど強かったです。体格も違うのですが、あの強さは体重の違いからくるものではないです。両足を担がれたのですが、ポジションを取られても良いので後転しようと思ったんです。その時、後転できないほどプレッシャーを掛けられ、あれは狙っていたんでしょうね、首を極められタップしました。
次は担がれないように足を下げていると、練習で習った対角の足を取るアキレス腱固めを仕掛けられました。『ケガはさせたくない』とゴーコー先生は言っていたのですが、本当に上手くて、メチャクチャ痛かったです。あれはもう、全く体重は関係なくて、あんなに強い人がいるとはビックリしました。柔道とサンボをミックスした柔術、ハヤスタンMMAアカデミーには、次は植松先生と行きたいと思いました」