【UFC144】持ち味を発揮できず、ランペイジ敗戦
<ライトヘビー級5分3R>
ライアン・ベイダー(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
ランペイジ・ジャクソン(米国)
この日、一番の声援を受けたランペイジ。前に出てプレッシャーを掛けるランペイジに対し、ベイダーは左回りで距離をとる。ケージ際で組み合うと、ベイダーが右を差して、ランペイジを押し込んでいく。
距離を取り直したベイダーが、左ジャブからスーパーマンパンチを見せる。左ローを蹴るベイダー。ランペイジは左を伸ばすが、右につなげることはできない。小刻みに左、右へと回るベイダーは、右フックを打ち込んでドライブ。ランペイジはオーバーフック&ケージを背にして、テイクダウンを許さない。
再び離れて距離をとったベイダーは、左フックからダブルレッグへ。ランペイジはケージに詰められ、ヒザを突き上げる。がぶりから、シングルを狙うなど、前に出るベイダー。残り10秒になってからランぺイジが、左を思い切り振り回したが、これは空振りに。積極性でベイダーのラウンドか。
2R、左に回りながら左を見せたベイダー。ランペイジも右を振るうが、距離は合わない。右を放ったベイダーが組みつくが、ランペイジが逆にケージに押し込むと、股間に手を回しスラムへ。亀の体勢から、立ち上がったベイダーにランペイジは左を伸ばす。
ここでダブルレッグからテイクダウンを奪ったベイダーは、インサイドハーフからトップをキープする。観客のブーイングのなか左のパウンドを落とすベイダーは、ケージにランペイジを押し込み、パウンドを落としながら削っていく。
バックに回ったベイダーは、手をついてニーを顔面に受けないよう慎重に立ち上がったランペイジを抱え上げるようにして、前方に落した。足を刈って、再びテイクダウンに成功する。スラムを二つのテイクダウンで取り戻したベイダーが、そのままトップを守り試合は最終回へ。
右から左を見せるランペイジ。ベイダーは左を見せて組みついてドライブへ。右ヒザをボディに蹴り込むランペイジは、体を入れて距離を取る。ベイダーの低いテイクダウン狙いを切ったランペイジも、やや口を広げて肩で息をする。ランペイジが動きを落とすと、ダブルレッグでテイクダウンを奪ったベイダーは、そのままサイドへ。
足を戻したランペイジに対し、ベイダーは細かいパンチを頭に落とす。立ち上がろうとするランペイジのバックに回ったベイダーが、崩しから再びグラウンドへ。ガードを取り直したランペイジ。足を捌いてベイダーはパスを狙う。インサイドハーフから右のパウンドを落したベイダーは、残り1分を切ってもランペイジを立たせない。
アームロックを仕掛けるベイダーを見て、レフェリーはブレイクを掛けることができない。腕を引き寄せたランペイジは、掛け逃げのようなベイダーのギロチンを受けて、そのままタイムアップに。体重オーバー、そして試合展開とランペイジは持ち味を発揮できないまま、全てのラウンドを落し、判定負けを喫した。