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【PXC44】ウェルター級王座決定戦、矢地祐介&加藤忠治も出場

2014.05.08

Kato & Yachi

【写真】加藤はPXCで3勝目、矢地は2勝目を目指す(C)MMAPLANET

GW前から6月27日(金・現地時間)グアムのUOGフィールドハウスで行われるPXC44のカードが続々と発表されている。アジア太平洋圏随一のUFCファイター供給源となっている#01フィーダーショーは、同大会でウェルター級王座決定戦を行い、日本人選手2名の出場も既に決まっている。

PXCウェルター級王座を戦うのはグアム出身で米本土在住のジョシュ・カルボと、フィリピン在住のスウェーデン人ファイター、ゼバスチャン・ガステラムだ。昨年9月に元EXCファイターのロス・エヴァネスをハイキックでKOしているガステラム。一方、カルボはキャリア8勝3敗、PXCでは一時ライト級転向も噂されたグアム期待のファイターで、同プロモーションで2連勝中だ。オーレ・ローセン譲りキックボクシング主体のガステラムと、典型的なテイクダウン&パウンダーのカルボのチャンピオンシップは、立った状態での組みからのヒジ=ガステラムと、寝かしてからのヒジ=カルボのエルボー合戦となる可能性もある。

ウェルター級王者が決定する同大会に出場する日本人はライト級の加藤忠治とフェザー級の矢地祐介、それぞれがフランク・カマチョ、ライアン・マルヴィヒルと対戦する。松本光史に続き、中村K太郎を倒しているフランク・カマチョは、テイクダウンディフェンスと柔術の強さに加え、もともとあったパンチ力がテクニカルになり完成度が上がっている。今やPXCのP4Pといっても過言でない存在のカマチョ、日本人の天敵となりつつある。そんなカマチョと対戦する眠れる天才、加藤は昨年末で一度は現役引退という噂も伝わってきたが、どのようなスタンスでこの試合に臨むのか。ガムシャラ、全てを出し切る姿勢でカマチョに相対する姿が素直に見てみたい。

フィリピンでバロット(孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵)を食し、怖いモノ無しとなった(?)矢地の対戦相手マルヴィヒルはワシントン州スポケンのSik術所属で、マイケル・キエーサやサム・シシリア、ジュリアナ・ペニャらがチームメイトだ。キャリア10勝3敗だが、デビュー直後に連敗を喫しており、それ以降は10勝1敗という好成績を残している。昨年8月には、PXCを離れOFCに転じた前PXCライト級王者ハリス・サルミエント、それ以前にも矢地をKOしているトビー・ミセッチに勝利しており、この試合が実質PXCフェザー級王者キム・ジャンヨンへの挑戦者決定戦という見方が成り立つ。

チャンピオン田中路教がUFCへステップアップし空位となったバンタム級では、その田中と熱戦を演じ、同じくUFCに巣立ったラッセル・ドーンとのスクランブル戦を制しているカイル・アグォンが出場する。対戦相手は勢いを取り戻しつつあるフィリピン最強MMAチーム=ラカイMMAのトロイ・バンチャグに決まった。フライ&バンタム級王者がUFCへ、ライト級王者がOFCに転じ、タイトル戦線がシャッフルされたPXCで、2人の日本人ファイターが如何に生き残るか、注目の常夏の島6月決戦だ。

■PXC44対戦決定カード

<PXCウェルター級王座決定戦/5分5R>
ジョシュ・カルボ(グアム)
ゼバスチャン・ガステラム(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)
加藤忠治(日本)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・マルヴィヒル(米国)
矢地祐介(日本)

<バンタム級/5分3R>
カイル・アグォン(グアム)
トロイ・バンチャグ(フィリピン)

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