【OFC15】トケーロ、ムエタイスタイル不発もスッバを振り切る
<フライ級/5分3R>
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
Def.3-0
ジアーニ・スッバ(マレーシア)
サウスポーのトケーロがプレッシャーをかけながら前に出てシングルレッグでテイクダウン。ヒップスローのように身体を起こすスッバを寝かせてトップキープするが、有効な攻撃はなくブレイクとなる。スタンドでの再開後、トケーロのインローがスッバの急所を直撃し、スッバにインターバルが与えられた。再開後、スッバは細かいステップからジャブとインロー、右のパンチで飛び込んでいく。トケーロはそれを首相撲で捕まえて鋭いヒザ蹴り。一旦、距離が離れるとインローを蹴りながら、スッバの右ストレートをかわして組みつく。もろ差しの状態からスッバの太ももとボディにヒザ蹴りを入れるトケーロ。ブレイク後、スッバが右ミドルを蹴るが、トケーロはスウェーでそれをかわす。
2R、トケーロの右側へ回るスッバ。トケーロは左ミドルを蹴りつつ、パンチのフェイントを見せて前に出る。思い切りよく左のヒザ蹴りで飛び込むトケーロだったが、スッバがタックルを合わせてテイクダウンを奪う。立ち上がって足を一本越えたスッバ、しっかりとトケーロを寝かせてヒジとパンチを落とす。トケーロもブリッジでポジションを入れ替えるが、スッバに腕を頭を抱えられて動きが止まってしまう。何とか立ち上がったトケーロはスッバの足を振ってパスガード、スッバの右足を自分の右腕で抱えるようなサイドポジションから左手でヒジ打ちとパンチを落とした。
3R、右ストレートのスッバに対してトケーロは左ミドルとインロー。スッバのタックルを切ったトケーロはすぐにヒザ蹴りを突き上げ、スッバが引き込む。ここはすぐにブレイクとなり、スタンドでは再びトケーロがインローを蹴っていく。そこから左ミドルへつなげるトケーロ。スッバも右フックで飛び込むが当たらない。動きの少ない両者にレフェリーはアクションの声をかける。左ハイキックを蹴るトケーロ、スッバはすぐに左フックを返す。ここでトケーロがシングルレッグでテイクダウン。スッバもアームロックを狙いながらトケーロのバックをうかがう。それを許さず立ち上がったトケーロ、足を振ってパスガードを仕掛けるが、逆にスッバが下から身体を起こしてダブルレッグに入り、テイクダウンを奪う。最後はスッバがトップポジションを取ったところで試合終了。ムエタイスタイルこそ不発に終わったトケーロだが、米国でハイスクール・レスリングの経験があるレスラーのスッバを振り切った。