【ROC39】ピート・セル、手堅く判定勝ちで復帰戦勝利
<ウェルター級/4分3R>
ピート・セル(米国)
Def.判定3-0:30-27, 30-27, 30-27
ミッチ・ホワイトセル(米国)
1R、間合いの取り合いのなかでも手数の多いセルが、ホワイトセルに組みついてテイクダウンに抵抗する。ハーフガードからしがみついてくるホワイトセルの頭部をマットに叩きつけるセルだが、足を抜くことができない。
二重絡みに固定したホワイトセル。立ち上がることは当然できないが、勢いのあるパンチを受けることもない。ロックダウンからバックを狙ったホワイトセルだが、ガードを取ったまま1Rが終了した。
2R、左を伸ばし、右につなげてダブルレッグを仕掛けたセルが、ここもテイクダウンを奪っていく。セルはマウントを奪取して、右のパンチ、左エルボーを落とす。ケージを蹴って、エスケープを図ったホワイトセルに対し、マウントをキープしたセルが勢いのあるパンチを続ける。
ボトムからパンチを見せるホワイトセルは、防御がままならないためパンチを被弾し続ける。再びホワイトセルがケージを蹴ろうとしたため、ベースを作るセルはタイミングを見計らって鉄槌、パンチを落とす。ブリッジから足を戻したホワイトセル、セルがパスをしたところで、圧倒的に攻め立てた2Rを戦い終える。
最終回、右ローから前に出るセルに、ホワイトセルが左ハイを見せるが、左ストレートを顔面に受ける。狭いケージですぐに金網際に詰まるホワイトセルは、シングルレッグを仕掛けるが、がぶったセルがそのままギロチンチョークへ。足を一本背中にかけて、前方回転で逃げられないように固定したセルだったが、ホワイトセルが首を引抜いてトップを奪取した。
セルはオープンガードから脇をしぼり、三角絞めを狙う。これを担いだホワイトセルが、足を一本超えると、セルはキムラアームロックへ。正面を向いたセルは、亀の態勢からケージを背にして立ち上がる。小手投げからテイクダウンを狙ったセルが、ダブルレッグでダメ押しのテイクダウンを奪取。動きの止まったホワイトセルに、パンチを打ちこみながら試合終了のゴングを聞いた。ジャッジの裁定は、3-0でセルに。前ROCウェルター級王者がカムバック戦を勝利で飾った。