【RFC06】体重超過とカン・キョンホ、攻め続けて判定負け
<RFC初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦/5分3R>
アンドリュー・レオン(米国)
Def.3-0
カン・キョンホ(韓国)
【写真】攻め続けたカン・キョンホだが、判定負けに。体重超過もいけないがが、判定決着なら勝利という折り合いのつけ方もいただけない(C)MMAPLANET
この一戦から始まったバンタム級王座決定トーナメトだが、カン・キョンホは1・4キロも計量をオーバーし、1Rにつき1Pのペナルティという状態から試合がスタートした。試合はカン・キョンホが攻め立てる展開が続いた。
テイクダウン能力でレオンを上回るカン・キョンホは、ギロチン狙いのレオンから簡単にテイクダウンを奪っていく。首を引抜く、足もあっさりと抜いて、サイドを取るカン・キョンホが、ルールで認められた頭部へのヒザを落すが、レフェリーがブレイクを命じる。
レオンはスタンドの打撃戦を嫌がり、低い姿勢のテイクダウンを仕掛けるも、潰されて引き込みに移行する展開が多い。ここからヒールを狙うも、カン・キョンホは体を捻り、足をぬいてギロチン狙いを防いで、トップを取る。と、ニーオンザベリーやサイドにあっても、レフェリーは容赦なくブレイクを掛けて、試合がスタンドに戻っていく。
2Rになっても、カン・キョンホがテイクダウンから上を取る展開は続き、リバーサル狙いを潰して、バックへ回り込む。ここはレオンが前方に振り落すも、すぐに上を取りかえたカン・キョンホが、肩固めへ。攻められ続けるが、極めさせない力を持っているレオンは、マウントを許してからヒップエスケープで隙間を作り、足関節を仕掛けていく。
足関節を防御し、バックを伺うカン・キョンホはここでも前方に落されると、サイドからアッサリとマウントを許すが、直後にブリッジでトップを奪い返してパウンドを落すが、2Rはタイムアップに。
圧倒的に攻めているカン・キョンホだが、このラウンドをとってなお27-27とイーブンなので、ビックポイント、あるいは一本勝ちを狙いたい最終回。テイクダウ狙い→引き込んだレオンからマウントを取ると、一気に腕十字を仕掛ける。
腕が伸びかけたレオンだが、耐え切り、さらに続く三角絞め→腕十字を担いで防ぐ。カン・キョンホはすかさず亀の態勢になり、バックを伺うレオンを前方に落し、立ち上がると、再び引き込みからローシングルを仕掛けてきたレオンからバックを奪取。
バックマウントからリアネイキドチョーク、ここも耐えたレオンが振り向いてくると、腕十字に。これはすかされ、下になるが、直後にてっぽうで上を取り返し、今度はアキレス腱固めへ。レオンが足を引抜いたところで、タイムアップ。
攻め続けたカン・キョンホだが、ジャッジの裁定は3者ともレオンに。2ポイント奪取がなくても、ドローが妥当と思われたが、体重超過のカン・キョンホとの対戦で、一本かKO負で決着がつかず判定になった場合は、レオンの勝利となる――そんな事前の決定があったことが判明。
カン・キョンホは体重を落していれば、簡単に勝利を掴むことができたファイトだったが、自業自得ともいえる判定負けを喫した。