【UFC141】穴の無いヘテス、大差の判定でナム退ける
<第6試合 フェザー級/5分3R>
ジミー・ヘテス(米国)
Def.判定3-0:30-25、30-25、30-26
ナム・ファン(米国)
試合開始早々、テイクダウンに成功したヘテスは、立ち上がったナムを再び倒していく。すぐに立ち上がり、胸を合わせようとするナムから3度目のテイクダウンを奪ったヘテスは、ギロチンからトップへ。ガードを取り、足をすくおうとしたナムにパウンドを集中させる。
背中を向け、動きがスローになったナムは、亀になり再びガードを取るが、パウンドを受け続ける。必死になって立ち上がったナムが、胸を合わせると、観客から大きな声援が飛ぶ。
ヘテスのヒザ蹴りを受けながらも距離を取ったナムが右を打ちこむ。組みついたヘテスは、跳ね腰で投げ捨てるとマウントを奪取。エルボーをナムの顔面に落として腕十字へ。残り1分、腕を必死にクラッチするナムだが、顔面に鉄槌、パンチを受ける。残り20秒を切り、再び腕十字を狙うかと思われたヘテスだが、マウントに戻るとパウンドの連打を打ちこんだ。ヘテスに10-7がついてもおかしくない一方的な展開で初回が終わった。
2R、エルボーでカットしたナムは、試合開始早々に組みつかれドライブを許す。柔道流の足技を織り込んだテイクダウンの強さを見せるヘテスは、ここでも簡単にテイクダウンに成功する。
すると、足関節を狙ったナムだが、体を回転し足を引き抜いたヘテスが、正面を向き直し、パンチからチョークへ。胸を合わせたナムにギロチンを仕掛けるも、首を引き抜いたナムがこの試合で初めてトップを奪う。
足を捌いて、横に回りたいナムだが、ワキを差したヘテスが立ち上がり、足を掛け、さらにパンチを打ちこむ。ケージにナムを押し込み、ヒザを突き上げるなど、穴の無い試合を続けるヘテス。外掛けでテイクダウンを奪うが、ナムはここでも立ち上がる。
右を伸ばして組みついたヘテスは、大腰で投げてサイドへ。左のパンチを落とすと、マウント狙いへ。立ち上がったナムを投げ、再びトップを取るが、ナムはここでも立ち上がって胸を合わせる。驚異的な粘りを見せるナムだが、2Rも失い試合は最終ラウンドへ。
最終回、ヘテスも攻め疲れが見えるようになり、ナムへ簡単に組みつけなくなる。すると、ナムの左がヒット。リーチの長いヘテスの反撃を厭わず、パンチを繰り出すナムだが、ここでヘテスがテイクダウンを奪う。立ち上がったナムだが、ヘテスはダブルレッグでぶっこ抜きまたもテイクダウンへ。
削られ続けるナムだが、気持ちは折れず、ここでも立ち上がる。距離を取ったナムは、右ストレートを伸ばす。さらに左ボディフックを打ちこむも、ヘテスはここで組みついてテイクダウンに成功する。覆いかぶさるようなハーフからパウンドを落とすヘテスは、バックキープへ。残り90秒、肩固めへ移行したヘテス。ナムはここでもチョークを耐えるが、マウントに移行したヘテスがパンチとエルボーを落とす。残り40秒、エルボーを連打するヘテスに対し、流血のナムはクローズドガードを取るのが精いっぱい。
右のストレートを受けたナムは、最後までパンチを受け続けてタイムアップとなった。当然、判定はヘテスへ。ジャッジ二人が30-25、一人が30-26という圧倒的な差でヘテスが、キャリア10連勝を飾った。