【UFC141】セラーニ×ネイトは、好勝負間違いなしッ!!
【写真】ネイト・ディアズ×ドナルド・カウボーイ・セラーニ、名勝負男同士の対戦だ (C) MMAPLANET&GONGKAKUTOGI
MGMグランドガーデン・アリーナで、30日(金・現地時間)に行われるUFC141「Lesnar vs Overeem」。ヘビー級モンスター対決をメインに控えるセミでは、非常に興味深いライト級の一戦=ネイト・ディアズ×ドナルド・セラーニ戦が組まれている。
TUFシーズン5ウィナーのネイトは、言わずと知れたニック・ディアズの実弟だ。クレイ・グィダ、グレイ・メイナードらに敗れ、一時はウェルター級転向を試みるも、キム・ドンヒョン、そしてローリー・マクドナルドに遅れを取り、9月の五味隆典戦でライト級に再転向を果たした。
キャリア14勝7敗、先に勝利を献上した相手を挙げてはいるが、五味戦を含め、カート・ペレグリーノ、ジョシュ・ニアー、メルビン・ギラード、マーカス・デイビスなど、力のある対戦相手からもしっかりと勝利を収めている。
ファイト・オブ・ザ・ナイト獲得4度、サブミッション・オブ・ザ・ナイトは3度受賞しているネイトは、サウスポーの構えから右リードジャブ、左ストレートやアッパー、フックと多彩なパンチを持つ。と同時に、ガードからの極めはさすがにシーザー・グレイシー門下、絶対の強さを誇っている。
そんなネイト戦は、セラーニにとって実に2011年で5試合目のファイトとなる。現時点までUFCデビュー・イヤーを4連勝で乗り切り、既にファイト・オブ・ザ・ナイト、サブミッション・オブ・ザ・ナイト、そしてノックアウト・オブ・ザ・ナイトを1度ずつ獲得している。
もともとWEC時代からファイト・オブ・ザ・ナイトを5度受賞するなど、名勝負男の異名を取っていたセラーニは、長身アップライトの構えで、真っ向からの打撃戦を得意とし、ネイト同様にガードからの極めを得意とする。
ネイトもセラーニも、打撃で打ち合い、下になって関節で仕留める、あるいは逃げられるという展開で、好勝負を繰り広げてきたわけだが、セラーニにはネイトにない足技がある。特にUFCに上がってからローキックの威力は目を見張るものがあり、ネイトもしっかりと対策を練らないと右足が、その餌食となるだろう。
そんなセラーニがネイトと比較して、遅れを取るのはアゴの弱さか。打ち合いのなかで、何度かノックアウトを経験しているだけに、ネイトの一発で大きなダメージを被ることになる可能性はある。そのために、ローなど足技に磨きをかけたカウボーイだが、ネイトの長りリーチを利したパンチにローを合わせることができるか。
寝技のバリエーションもネイトがやや上回り、テイクダウンでは柔道流の投げ以外ならセラーニか。ただし、この2人の試合で組技の技量を推し量っても、あまり意味はない。スタンドにおける、ネイトの右リードジャブ×セラーニの足技が、勝負の分け目になる可能性は高い。いずれにせよ、名勝負男×名勝負男、目の離せない一戦となることは間違いない。
■UFC141対戦カード
<ヘビー級/5分3R>
ブロック・レスナー(米国)
アリスター・オーフレイム(オランダ)
<ライト級/5分5R>
ネイト・ディアズ(米国)
ドナルド・セラーニ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ(米国)
ジョニー・ヘンドリックス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ウラディミール・マティシェンコ(ベラルーシ)
アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
<フェザー級/5分3R>
ナム・ファン(米国)
ジミー・ヘテス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ロス・ピアソン(英国)
ジュニオール・アスンソン(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーロ(米国)
アンソニー・ンジョグアーニ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
シェーン・ピアソン(カナダ)
<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
エフライン・エスクデロ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マット・リデル(米国)
ルイス・ラモス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
ディエゴ・ヌネス(ブラジル)