【UFC141】ライトヘビー級新旧対決は、間合いの勝負
2011年の掉尾を飾るイベント、UFC141「Lesnar vs Overeem」が30日(金・現地時間)にMGMグランドガーデン・アリーナで行われる。2011年のUFCといえばライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズが圧倒的な存在感を見せたが、今大会ではライトヘビー級トップグループ入りを賭けたベテラン×新鋭対決が組まれている。
【写真】サラサラのブロンドが、北欧のファイターらしいアレクサンダー・グスタフソン(C) MMAPLANET
1987年1月スウェーデンはストックホルム生まれ、24歳のアレクサンダー・グスタフソン。対するウラディミール・マティシェンコは、1971年1月生まれの40歳のファイターだ。ベラルーシ出身のグレコローマン・レスラーはキャリア14年、31戦26勝5敗の戦績を残している。09年9月のUFC復帰以来、決して派手ではないが4勝1敗という活躍で、その敗北はジョン・ジョーンズに喫したもの。
一方、グスタフソンはキャリア4年、MMA戦績は12勝1敗でUFCでは復帰後のマティシェンコと同じ4勝1敗だ。ボクシングからスウェーデン国内で活動している修斗のジムでMMAを学んだグスタフソンは打撃からテイクダウン、極めという技術の流れを持つ。
グスタフソンは現在、唯一敗北を喫しているフィル・デイビスが所属するアライアンスMMAでトレーニングを積むようになり、エリック・デルフィエロの指導を受けている。ドミニク・クルーズやマイク・イーストンのような軽量級のファイターと同様に、自らのリーチを生かした独特の間合いを修得中で、マット・ハミル戦で上々の成果を見せている。
【写真】その体格と同様に、ガツガツとしたパワー&手堅いファイトが信条のベテラン、ウラディミール・マティシェンコ(C) MMAPLANET
マティシェンコもグレコと、アントニー・ホーイドンク指導によるオランダ流キックボクシングの融合を目指す。rAwチーム残党らしく、ダーティ・ボクシングにも長けているマティシェンコだが、スピードでグスタフソンに遅れを取るか。
グスタフソンのライトヘビー級トップグループ入りを阻むために、マティシェンコにはテイクダウン+トップキープが欠かせない。決して器用ではないが、体の軸の強さを武器に戦うベテランと、軸がなくなったようなステップワークを取り入れた新鋭の対戦は、打撃のための組み=グスタフソン、組みのための打撃=マティシェンコという間合いの勝負となる。
■UFC141対戦カード
<ヘビー級/5分5R>
ブロック・レスナー(米国)
アリスター・オーフレイム(オランダ)
<ライト級/5分3R>
ネイト・ディアズ(米国)
ドナルド・セラーニ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ(米国)
ジョニー・ヘンドリックス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ウラディミール・マティシェンコ(ベラルーシ)
アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
<フェザー級/5分3R>
ナム・ファン(米国)
ジミー・ヘテス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ロス・ピアソン(英国)
ジュニオール・アスンソン(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーロ(米国)
アンソニー・ンジョグアーニ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
シェーン・ピアソン(カナダ)
<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
エフライン・エスクデロ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マット・リデル(米国)
ルイス・ラモス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
ディエゴ・ヌネス(ブラジル)