【UFC141】怪獣対決大会で、TUF8優勝エスクデロ復帰
6日(火・現地時間)、ズッファより30日(土・同)にMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC141「Lesnar vs Overeem」で、TUFシーズン8ライト級ウィナー、エフライン・エスクデロがUFC復帰を果たすことが発表された。
【写真】UFCリリース後、英国のBAMMAはVISAの発給が間に合わず出場がならなかったが、BellatorやTPFなど、しっかりとした舞台で戦ってきたエフライン・エスクデロ (C)Dave Mandel
この日、ジェイコブ・ヴォルクマンと対戦予定だったTJ・グラントが、負傷のため欠場となり、彼の代役としてエスクデロの登用が決まり、両者が口頭で合意した。エスクデロにとっては、昨年9月のUFC Fight Nightでシャーウス・オリヴェイラのリアネイキドチョークで、敗れて以来、1年3カ月振りのUFC復帰となる。
TUFシーズン8ライト級は、好評のうちに幕を閉じたシーズン14を思わせる盛況ぶりで、トーナメント・ウィナーの前途は明るく開けていると思われていた。しかし、急速に進化を続けるMMAにあって、シーズン8はシーズン1から既に3年半が経過しており、他のプロモーションを経てUFC入りを果たしたファイターの実力が加速度を増して、上昇してきた。
TUF決勝で争ったフィリップ・ノヴァーも、そのまま勝ち星を挙げることなく3連敗を喫し、UFCからリリースされている。エスクデロもまた、正式デビュー後3戦目にエヴァン・ダナムに腕十字で一本負けを喫すると、先のオリヴェイラ戦の敗北で、彼もまたカットの憂き目にあった。
エスクデロはTUFウィナーとして、2例目のリリース選手となったが、この試合で4ポンド・オーバーで試合に臨んだことが、首切りに関係していると伝わってきた。リリース後、エスクデロは精力的に試合をこなし、この14カ月間で実に7試合を経験、TPFではUFCベテラン同士の対戦となったファブリシオ・モランゴ戦で競り負けたが、6勝1敗という数字を残している。
一番最近の試合は10月22日に地元アリゾナで開かれたベラトール55に地元枠で出場し、シーザー・アヴィラを相手に115秒ギロチンで勝利を収めているエスクデロ。対戦相手のヴォルクマンは、UFC戦績4勝2敗だが、ライト級転向後は実に4連勝中で、テイクダウンとトップコントロールに優れており、エスクデロにとって簡単な相手ではない。
的確なスイープなど下になった際の脱出技術も有しているエスクデロだが、削り合いになると不利なだけに、ヴォルクマンのテイクダウン狙いに得意のギロチンで一発を狙い、最低でもギロチンスイープでトップを奪うなど、冒険を侵す必要がある試合となるだろう。
■UFC141対戦カード
<ヘビー級/5分3R>
ブロック・レスナー(米国)
アリスター・オーフレイム(オランダ)
<ライト級/5分3R>
ネイト・ディアズ(米国)
ドナルド・セラーニ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ(米国)
ジョニー・ヘンドリックス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ウラディミール・マティシェンコ(ベラルーシ)
アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
<フェザー級/5分3R>
ナム・ファン(米国)
ジミー・ヘテス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ロス・ピアソン(英国)
ジュニオール・アスンソン(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ラムジー・ニエム(英国)
アンソニー・ンジョグアニ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
シェーン・ピアソン(カナダ)
<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
エフライン・エスクデロ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マット・リデル(米国)
ルイス・ラモス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
ディエゴ・ヌネス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ミッチ・クラーク(カナダ)
ジョン・コリッシュ(米国)