【M-1 Challenge】ウェルター級王者ザフロフの実力は??
9日(金・現地時間)にカリフォルニア州コスタメサのOCフェアー&イベンツセンター内ザ・ハンガーでM-1 Challenge 30「Zavuorv vs Enomoto II」が行われる。モスクワ、ヴァージニア州ノーフォーク、サンクトペテルスブルク、ウクライナのキエフ、アリゾナ州フェニックス、ロシア連邦ラハンスカヤ州、そしてバシコルトスタン共和国など、主に米露で8大会を開催してきたM-1グローバルにとって、2011年最後のイベントが今年2度目のコスタメサ大会だ。
【写真】地道にイベント開催を続けているM-1グローバル。12月28日に開催という声もあった日本大会は、結局キャンセルされるようだ(C) M-1
看板ファイターでありビジネスの切り札といえるエメリヤーエンコ・ヒョードルの神通力が落ちているなかで、地道にイベントを重ねてきたM-1の魅力は、やはり東欧&ロシアのファイターが成長していることだろう。
今大会のメインで自らが持つM-1世界ウェルター級王座3度目の防衛戦を、日本でも活躍したヤスベイ・エノモトを相手に行なうシャミル・ザフロフなど、その代表格といえる。ロシア連邦タゲスタン共和国でフリースタイル・レスリングを学び、2004、2005、2007年にコンバットサンボ世界大会を制し、フリースタイル・レスリングや散打でも結果を残している。
CISハンド・トゥ・ハンド・コンバット王者を二度獲得するなど、MMA的要素を含んだ協議会で結果を残してきたザフロフは、04年に初めてMMAに挑み、18勝1敗の戦績を残す27歳のファイターだ。
打撃からダブルレッグでテイクダウンを奪うことを信条としているザフロフは、今大会では唯一敗北を喫しているラシッド・マゴメドフと対戦予定だったが、マゴメドフの負傷で今年の4月に5R、一進一退の攻防の末、判定勝ちを収めたエノモトとの再び相対することとなった。
「エノモトは本当にタフなファイター。彼との試合では多くを学べ、凄く成長できた。厳しい試合になるだろう」と語る王者に対し、挑戦者は「彼が持っているのは、僕のベルト。前回の試合よりも、よりハードに攻めてベルトを奪う」と自信をうかがわせるコメントを残している。
旧ソ連勢との試合が多く、実力的にも未知数な部分が残るケースが多いロシアのファイターだが、日本で結果を残すエノモトとの再戦は、ザフロフの力を測る上で恰好の査定マッチとなるだろう。なお、同大会はShowtimeでの中継が行われるが、M-1にとって今回が最後のShowtimeによるテレビ中継になるようだ。
■M-1 30「Zavurov vs Enomoto II」主な対戦カード
<M-1世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]シャミル・ザフロフ(ロシア)
[挑戦者]ヤスベイ・エノモト(スイス)
<ライト級/5分3R>
アレクサンドル・サルネフスキー(ロシア)
フランシスコ・ドリナルド(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
アルティモフ・ダモコフスキー(ロシア)
ジョゼ・フィゲロア(米国)
<ミドル級/5分3R>
エディ・アリツメンディ(米国)
タイソン・ジェフリーズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
アレッサンドロ・フェレイラ(ブラジル)
バオ・クォーチ(米国)