【BFC57】右クロス一閃、リマが10万ドルと挑戦権獲得
<ウェルター級トーナメント決勝/5分3R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
Def.2R1分21秒 by TKO
ベン・サンダース(米国)
【写真】右クロスを打ち抜いたリマ、事実上のフィニッシュブローだ (C) KEITH MILLS
試合はサンダースの左ハイでスタート。右ローを返すリマに対し、再びハイを見せたサンダースは打撃の交換のあと、組みついてリマをケージに押し込んでいく。態勢を入れかえたリマだが、レフェリーがブレイクを命じる。
ケージ中央で再開後、左ハイから再び距離を詰めたサンダースが、左ワキを差し、ケージにリマを押し込むも、ここでも両者の位置が入れ替わり、ブレイクが掛かった。サンダースは右前蹴りから右ジャブで距離を詰めるが、リマも勢いのあるローを蹴り込む。
姿勢を崩しながらも、組みついたサンダースだが、ここはリマがケージに彼を押し込んだ。3度目のブレイクが掛かり、またも試合は仕切り直しに。直後にサンダースの左ハイをキャッチしたリマがテイクダウンを奪うも、リバーサルを許し、マウントを取られてしまう。
残り40秒、左右のエルボーを落とし、右のパウンドで攻め込むサンダース。そのままマウントをキープしたサンダースが、初回を制した。
2R、開始早々に打撃でなく組みついたサンダースをケージに押し込んだリマは、外掛けでテイクダウンを狙う。
サンダースが耐えると、ここでもレフェリーがブレイク。ケージ際の組み合いに異様に早い反応を見せるレフェリーだ。距離を取り直した両者、サンダースは右ハイ、左ロー、さら右ハイを見せるが、右ジャブを放ったところで距離を詰めたリマが、右ストレートを打ち込む。
すると、両ヒザを崩し頭からキャンバスに崩れ落ちたサンダース。リマがパウンドを落とすと、その刹那、レフェリーが両者の間に割って入り、リマがTKO勝ち。
セコンドのホアン・ジュカォン・カルネイロと抱きあがって喜ぶリマが、トーナメント賞金10万ドルを手に、ベン・アスクレンの持つBFC世界ウェルター級王座への挑戦権を得た。