【It’s Showtime】肩が外れたスキットマン、逆転ならず
<77キロ級/3分3R>
マルセル・グローエンハート(オランダ)
Def.判定5-0
ダリル・スキットマン(オランダ)
【写真】肩が外れながら、懸命に反撃に出たスキットマンだが、序盤に攻勢をかけたグローエンハートが逃げ切った (C) Ben Pontier/ENF
マイクスジムのマルセル・グローエンハートが、同じオランダ人のダリル・スキットマンとのマッチアップに挑む。
試合前に頭をつけて睨み合った二人は会場が盛り上がる中、ゴングが鳴ると、意外と冷静にジャブ、ローキックを打ち合った。プレッシャーをかけるグローエンハートは、左ボディ、右アッパー、右ローキックと連打をまとめる。
スキットマンは、下がりながらミドルキックを受けてしまう。そのスキットマンは、パンチとローキックで反撃するが、グローエンハートのガードを崩せない。対してグローエンハートはスキットマンのパンチからのヒザ蹴りをガードすると、すかさず左右のフックで押し返していく。
スキットマンのミドルキックをかわし、軸足を払うグローエンハートは続いて、飛び込んでのアッパーを繰り出し、続く左フックでダウン寸前まで追い込んだ。
2R、追い込まれたスキットマンは、前に出てジャブを打っていく。グローエンハートは、左ボディブローから右ハイキックへつなげ、ペースを譲らない。さらに左ボディを連打するグローエンハート。スキットマンをコーナーに釘付けにし、アッパー、フック、ヒザ蹴りで攻めまくる。
何とか手を出すスキットマンだが、ここで右肩を脱臼し、ダウンカウントが数えられる。肩を入れ直したスキットマン、左右のフックで反撃に移るなど精神力の強さを見せるも、グローエンハートが右ハイキックでKOを狙うなど、激しい展開に。
グローエンハートの左右のフックが入るが、スキットマンは倒れない。スキットマンは飛びヒザ蹴りを放ち、意地を見せた。
3R、圧力をかけてコーナーに追い込むグローエンハート。右ストレート、左ハイキック、さらにはフックの連打でKOを狙う。だがスキットマンも左右のフック、飛びヒザ蹴りで反撃。一進一退の攻防が続くと、グローエンハートは、強烈なローキックを叩きこんだ。スキットマンは、飛びヒザ蹴り。互いに、一歩も引かない。
ここで、スキットマンのヒザ蹴りをかわしたグローエンハートは、レフェリーのストップを無視して後頭部を殴り、注意を受ける。失速したグローエンハートに、スキットマンはフックを叩きこむ。そのまま大きな動きはなく、試合終了。判定でグローエンハートが勝利を収めた。