【BFC52】シーズン2準優勝グローブ、最軽量相手に敗退
<ヘビー級トーナメント準々決勝/5分3R>
マイク・ヘイズ(米国)
Def.2-1:29-28,29-28,28-29
ネイル・グローブ(南アフリカ)
【写真】まさかの初戦敗退となったネイル・グローブ。KO必至のトーナメントどころか、慎重すぎる戦略が完全に裏目に出た(C)KEITH MILLS
左ローをヒットさせたヘイズ、一回り以上大きなグローブに対し、スピードで勝負を掛けるか。ローを繰り返すが、ヘイズは懐に入りこむことができず、逆にグローブのローから左フックを顔面に受ける。左ジャブを伸ばし、懸命にグローブの前進を止めようとするが、踏み込むとグローブの拳が動き、無暗に近づくことができない。
反対に遠い距離から右ローを放つグローブは、ヘイズの左ハイを簡単にブロックする。強引に押し込むことなく、遠目の距離から打撃戦を仕掛けるグローブを攻めあぐねるヘイズ。ヘイズの左ハイに、左フックを合わせたグローブが前にでる。ボディロックからテイクダウンを狙ったヘイズだが、同体に崩れ落ち、グローブがすぐに立ち上がる。
残り30秒、何とか距離を詰めたいヘイズをグローブが捌き通して、1Rが終了した。2R、懸命に右ストレートをボディに伸ばすヘイズ、右ローはステップバックしたグローブにかわされる、と、スピニングバックキックを見せたグローブは、ヘイズの仕掛けを余裕で受け流すが、手数は圧倒的に少ない。
左ジャブを伸ばしたグローブ、2発目がヒットするも、無理やり距離を詰めることはない。グローブは残り2分を切ってなお、ヘイズの攻撃を受け続ける。観客の野次が大きくなる館内、グローブも左を伸ばすが、手数は少ないままだ。
残り1分、グローブは左ローを蹴り、ヘイズのローをキャッチ。ここでも距離を取ったグローブに、ヘイズの左フック、右ハイがヒットする。残り10秒を切って、再びローをキャッチしたグローブは、背中を見せたヘイズに右フックを連打するも、ダメージを与えることなく、最終ラウンドを迎えることになった。
「ラウンドを取ることを考えろ、スマートに戦え」というコーナーのアドバイスを受けたグローブは、3Rも待ちの姿勢に変化はない。と、いきなり距離を詰めて左右のフックを連打したグローブは、蹴りから首相撲の態勢をとりヒザを入れるも、ここでヘイズがテイクダウンに成功する。
サイドを取ったヘイズは、暴れるグローブにノース&サウスチョークを仕掛ける。亀の態勢になったグローブのバックを伺ったヘイズ。グローブは強引にヒザ十字を狙い、両足のフックを許してしまう。フェイスロックを仕掛けたヘイズだが、足を払われて前方に振り落される。
ケージに詰められ、鉄槌を受けたヘイズが鼻血を滴らせる。残り1分、グローブはアキレス腱固めを仕掛けるも、ヒザのフックを甘く、ヘイズがサイドを奪取。アメリカーナ・アームロックを何とか逃れたグローブだが、パウンドを受けた形で最終ラウンドを終えることになった。3Rを失い、序盤の2Rは消極的な姿勢が目立ったシーズン2ヘビー級トーナメント準優勝者グローブは、スプリットでヘイズの軍門に下った。