【Strikeforce】フェイジャオンが五輪銀メダリストを料理
<ライトヘビー級/5分3R>
ハファエル・フェイジャオン(ブラジル)
Def.2R4分51秒 by KO
ヨエル・ロメロ・パラシコ(キューバ)
シドニー五輪フリースタイルレスリング銀メダリストのロメロが、キャリア5戦目でメジャーデビュー、対戦相手は前ストライクフォース世界ライトヘビー級王者のフェイジャオンだ。サウスポーので腰高の構えのロメロが左右に回る。ジャンピング・フロントキックを見せたロメロだが、まだ様子の展開が続く。
フェイジャオンの右ハイがロメロの顔面をかすめる。続く右ローキックでやや体が伸びたロメロはフェイジャオンの突進をバックステップでかわす。左ボディを放ったロメロはとにかく近距離にならないように戦い続ける。
動きの少ない展開に観客からの野次が盛んに飛ぶなか、フェイジャオンの右ローをロメロが受ける。残り30秒、レフェリーから攻める姿勢を見せるように注意を受けたロメロは残り10秒で組みついていくが、フェイジャオンに崩されてしまうと股間から潜られてスタンドに戻って初回が終了した。
2R、フェイジャオンは左ローを見せる。続く右ミドルを受けたロメロの左の蹴りがフェイジャオンの急所を捉える。再開後、いきなり両手をついて低い姿勢を見せたロメロにブーイングが浴びせられる。
フェイジャオンのハイが空振に終わると、ロメロはジャンピングニーから距離を詰めてフックを連弾する。動きが鈍くなったフェイジャオンをダブルレッグで倒したロメロは、立ち上がられるとケージに再び押し込んでいく。自ら距離を取ったロメロにフェイジャオンの右ミドルがヒットする。
再び組みついたロメロだが、ここでテイクダウンを奪ったのはフェイジャオンだった。寝技に固執しないフェイジャオンがスタンドに戻る。ロメロは組みついて離れ際に勢いのあるフックを見せるが空振りに。残り30秒を切り、フェイジャオンは右ハイキックから左のスピニングバックフィストを放つと、これがロメロの顔面を捉える。
尻餅をついたロメロに、追撃のパンチを打ち込んだフェイジャオン。立ち上がってきたロメロに左フックから、ヒザを突き上げて見事なKO勝ちとなった。「ハイキックを3度仕掛けて、ロメロの動きを見て、スピニングバックブローを狙うことにしたんだ。タイトルを狙っているからここにいる」とフェイジャオンは試合を振り返った。