【ROC37】組技界の実力者デブラスがMMA5戦目に挑む
9日(金・現地時間)にニュージャージー州アトランティックシティのトロピカーナ・リゾート&カジノで行われるRing of Combat 37。西のTPFと並ぶ、大西洋岸の人材育成大会が今年5度目のイベントを開く。
【写真】グラップリングでは米国屈指の存在となっているトム・デブラス。5戦目のMMAでどれだけの対応力を見せるか。ROCに相応しいファイターの出場だ (C) MMAPLANET
バンタム級王者ニック・ペース、ライト級王者エジソン・バルボーサ、ミドル級王者クリス・ウェイドマン(現王者はユライア・ホール)をUFCへ。ヘビー級王者ジアン・ヴィランテをストライクフォースへ送り出し、半ば空っぽ状態になったROCだが、ここからメジャーへファイターを輩出することで、その価値を高めてきただけに、チャンピオン不在の影響もなくイベントは継続している。
今大会もローカルファイターが練習の成果を発揮するためのアンダーカード、そしてメインカードにはメジャー進出、あるいは復帰を目指すファイターが出場する。
WECリリース後、BFCでウィルソン・ヘイスに微妙な判定負けを喫したデヴィダス・タウセロビュチスの2度目といえる再起戦。対戦相手のロニー・ロジャースは9勝5敗のいってみれば中堅選手も中堅選手という相手だけに、メジャー復帰を果たすためにも、ここで敗北は許されない。
そんなタウセロビュチス以上に注目されるのが、キャリア5戦目、戦績4勝0敗のトム・デブラスだ。日本のファンには全く馴染みがない、そして北米MMA界でも無名であろう29歳のファイター。東海岸では名前の知れたグラップラーだ。
ヒカルド・アルメイダからブラジリアン柔術の黒帯を受けた、ヘンゾ・グレイシー・コンペティションチームの一員のデブラス。NAGAやグラップラーズ・クエストで白帯時代から特筆すべき活躍をし、07年ムンジアルでは茶帯スペルぺサードで3位入賞を果たすと、07年にはノーギ・ムンジアル茶帯スペルぺサード級を制し世界王者になっている。
黒帯を巻いた後は09年のADCC世界大会にも出場を果たし、1回戦で準優勝したロバート・アベルと対戦しポイントで敗れたが、ノーギ・ムンジアルでペサディーシモ3位と結果を残した。MMA参戦は昨年からだが、これまでTKO勝ち一つと、アキレス腱固めで一本勝ちを奪っているデブラス。
全てのMMA戦をROCで戦っており、ニュージャージー州最大規模のBJJアカデミー、オーシャンカントリーBJJから多くの教え子がサポーターとして会場に足を運ぶことは間違いない。既に元UFCファイターのシェーン・サルモンを下しているデブラスだけに、今回の試合内容如何によっては、早々のメジャー登場もあり得る。
■ROC37主な対戦カード
<ライト級/5分3R>
デヴィダス・タウセロビュチス(リトアニア)
ロニー・ロジャース(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
トム・デブラス(米国)
マイク・スチュワート(米国)
<ライト級/5分3R>
アイ・イアキンタ(米国)
ガブリエル・ミグリオリ(米国)
<ライト級/4分3R>
クリス・リグオリ(米国)
ジョン・サルガド(米国)
<ミドル級/4分3R>
キャシー・マンリケ(米国)
アン・ラサン(米国)