【Challengers18】打撃有利でジェイムスが判定勝利
<ミドル級/5分3R>
ネイト・ジェイムス(米国)
Def.判定3-0:30-27、29-28、29-28
ダニーロ・ビルフォート(ブラジル)
左ジャブを伸ばすジェイムスに対してビルフォートは左ローを返す。右ローをヒットさせたビルフォートだが、ジェイムスもロー、右と返していく。一度、大きく距離をとったビルフォートは、距離を詰めて再び右ローを蹴り込んでいく。ビルフォートのローと、ジェイムスの右ハイが交錯し、どよめきが起きた。
ビルフォートが組みつくと、両者がヒザを突き上げながらケージ際の攻防が続く。右ワキを差してケージに押し込むビルフォートに、ジェイムスは右を差して、体勢を入れ替える。直後にビルフォートは左の大外から、ジェイムスの体重移動を利用し、右の大腰が決める。即座にマウントを奪ったビルフォートは、バックグラブに移行し、リアネイキドチョークを狙う。ジェイムスはビルフォートの左手首を掴んで、ラウンド終了まで耐えきった。
2R、序盤の打撃戦はジェイムスが攻勢。バランスを崩したビルフォートは側転するような動きから組みついて、内股から腰をコントロールし、テイクダウンに成功する。そのままサイドを取ったビルフォートはジェイムスをケージまで詰めるが、立ち上がられそうになりバックを狙ったところで、前方に落とされてしまう。
ビルフォートはハイガードで固めようとするが、ジェイムスは構わずパウンドを落とす。ややガスアウト気味のビルフォートに、パウンドをコツコツと落としていくジェイムス。残り10秒で、ビルフォートが腕十字を仕掛けるも、構わずジェイムスがパウンドを落とし続けた。
最終回、打撃の攻防はやはりジェイムが有利だ。ジャンピングニーを見せたビルフォートだが、疲れからかガードが下がり、パンチを受け、ハイキックも食らいそうになる。しかし、ここでビルフォートはダブルレッグからテイクダウンに成功。首をロックし、ブリッジで返そうとするジェイムスにギロチンを仕掛ける。首を引き抜いたジェイムスはトップを奪取すると、インサイドからボディにパウンドを落とし、徐々に顔面への攻撃を増やしていく。
残り2秒、ガードを強いられ続けるビルフォートだが、レフェリーがブレイクを指示。ヒザを突き上げたビルフォートはバックエルボーをヒットさせるも、ここでジェイムスがテイクダウン。パウンドはほとんどビルフォートの顔面を捉えることはないが、とにかくジェイムスが手を出し続け、タイムアップを迎えた。
初回はビルフォート、最終回はジェイムス、2Rをジャッジがどのように判断するか。と、ジャッジの一人は30-27をつけ、残りの2人は29-28でジェイムスを支持し、3-0で判定勝ちを収めた。