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【TPF10】マモル、UFCへ向け落せないフォルミーガ戦

Mamoru5日(金・現地時間)にカリフォルニア州リムーアのタチパレス・ホテル&カジノで開催されるTPF10に、日本からマモルが出場し、ジュスエー・フォルミーガと対戦する。

【写真】海外でも、ケージでも動じないマモル。UFC出場へ向け、落とせない一戦に挑む (C) MMAPLANET

5月大会のTPF初陣では、ケビン・ダンスムーアを相手に貫録のTKO勝利を収めたマモル。09年10月以来、6連勝となった。34歳、デビューから12年が過ぎ、本人も「キャリアの集大成に向かいつつある」ことを認めている。

6月にダナ・ホワイトが明言したUFCのフライ級増設、まだ時期的なことは明らかになっていないが、マモルのいう集大成を見せる場はUFCであることは間違いない。TPFではPFC(パレス・ファイティング・チャンピオンシップ)時代からフライ級に力を入れており、現時点では北米随一のフライ級ファイターが集まっている。

UFCと契約がまとまれば、契約を解除する方針を続けるTPFだか、今大会もマモルも含め、メインのフライ級選手権試合に出場する王者ダレル・モンタギュー、挑戦者イアン・マッコールも、同じ目標を持ってケージに上がっている。


いわば、UFC行きを賭けた戦いがTPFでは繰り広げられているわけだが、今回のマモルの対戦相手フォルミーガは、今年の2月にこのTPFでマッコールに敗れるまで、9戦負けなしだったノヴァウニオン所属の強豪だ。

Formiga【写真】フォルミーガは、バックを奪う嗅覚に優れている。スタンドでも、果敢に背中に乗ってくるので要注意が必要だ(C) Jeff Sherdog

マッコール戦の敗北、昨年12月のTPFデビュー戦となったダニー・マルチネス戦もスプリット判定勝ちだったこともあり、最近では評価を下げているが、元はといえばフライ級最強と目され、マモルが2敗を喫しているBJにも判定勝ちしている。

ただし、フォルミーガの打撃戦を避け、テイクダウンを狙うスタイルは北米MMAでは、ジャッジの心象が決してよくない。グラウンドでもバックキープが多く、フィニッシュへの動きが少ないことで、圧倒的に試合を支配したマルチネス戦でも、ジャッジの一人が彼の負けと判断している。

もちろん、この試合でフォルミーガもTPF3戦目、マルチネスやマッコールと比べて修斗王者だったマモルの情報は豊富で、しっかりと対策を練ってくるに違いない。マモルとしては、如何にフォルミーガのテイクダウンを凌ぐか。ノヴァといえば、最近では荒いながらも精度の高い打撃を駆使する柔術ベースのファイターが増えており、試合開始直後は特に慎重に戦う必要がある。

バックを取られてなお自分のペースで戦うMMAムエタイの第一人者マモルにとって、ヒジ有り+ケージの北米MMAルールは、長年キャリアを重ねてきたリングよりも戦いやすいという見方もできる。懸命に頭を下げて、テイクダウンを狙ってくるフォルミーガを疲弊させ、タイ・クリンチからヒジやヒザの連係を決めたいところだ。

■TPF10対戦カード

<TPFフライ級選手権/5分5R>
[王者]ダレル・モンタギュー(米国)
[挑戦者]イアン・マッコール(米国)

<TPFフェザー級選手権/5分5R>
ジョー・ソト(米国)
エディ・ヤギン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダグ・マーシャル(米国)
ジヴァ・サンタナ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ジュスエー・フォルミガ(ブラジル)
マモル(日本)

<フライ級/5分3R>
ユリシーズ・ゴメス(米国)
ドリュー・ビットナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ホルヘ・ロペス(米国)
デヴィッド・マーシャル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
フィル・コリンズ(米国)
ケニー・エント(米国)

<フェザー級/5分3R>
アート・アーシニーガ(米国)
アンディ・ミランダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブラッド・マクドナルド(米国)
クリス・タンゴナン(米国)

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