ドスサントスが完勝、小見川はエルキンスに判定負け
6月11日(土・現地時間)、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーにあるロジャース・アリーナでは、UFC131「Dos Santos vs Carwin」が開催された。
今大会では当初ジ・アルティメットファイター・シーズン13のコーチ対決となるジュニオール・ドスサントス×ブロック・レスナー戦が組まれていたが、レスナーが憩室炎を再発したため、ユノラフ・エイネモと対戦が決まっていたシェーン・カーウィンがメインに繰り上げ出場し、エイネモは非UFC系のMMAイベントで実績を積んできたデイブ・ハーマンと対戦することとなった。
そのメインイベント。序盤からテイクダウンを狙うカーウィンのタックルを防いだドスサントスは、パンチを打ち込みカーウィンにヒザを付かせると、バックに回ってチョークを狙い、上のポジションを取るとパウンドを落としていった。
中盤以降も、素早い左ジャブから左ハイまで、多彩な打撃を見せるドスサントス。カーウィンも必死に手を返すが、最終回にシングルレッグでドスサントスに尻もちを付かせるのが精一杯。終盤は両者疲労から手数が減り、ブーイングも飛んだが、試合は30-27、30-27、30-26でドスサントスが元UFC暫定王者を相手に完封ゲームを見せた。
また、ハーマンと対戦したエイネモは、初回こそ2度のテイクダウンで試合をリードするも、2Rにスタミナを切らして失速。ハーマンのパンチを浴びてダウンすると、一度はブレイクに助けられたが、スタンドに戻ると自ら引き込み、そのままパウンド受けTKO負けとなった。
セミファイナルでは、フェザー級に階級を落としたケニー・フロリアンが、ディエゴ・ヌネスと対戦。試合は、序盤からヌネスの動きを捉えきれないケン・フロが、ダウンを喫し、パウンドを浴びるなど劣勢を強いられたが、2R以降、フェザー級の動きに慣れてきたのか、エンジンがかかってきたケン・フロは、ジャブ&クリーンテイクダウンで反撃に移ると、3Rには再びテイクダウンへ。
それでも粘るヌネスは、スタンドに戻ると右を繰り出し、ケン・フロに膝を付かせるなど、試合は拮抗した戦いに。判定では、29-28、29-28、30-27でケン・フロが勝利を挙げたが、さすがに30-27という裁定はあり得ず、ケン・フロは勝利者インタビューの間もブーイングを浴びることとなった。
そして、今大会の第1試合では、日本の小見川道大がUFC再登場後2戦目に臨んだ。ダレン・エルキンスと対峙した小見川は、初回から頻繁なスイッチワークからパンチを放ち、2Rにはエルキンスに出血を負わせる左のフックを叩き込んだ。3Rにはテイクダウンからパウンドで攻めた立てた小見川だったが、ジャッジの裁定は、29-28、29-28、30-27で1&2Rと手数で上回ったエルキンスを支持。場外はブーイングに包まれたが、攻める姿勢よりも、間合いのコントロールと手を出す姿勢を評価したジャッジの裁定結果となった。
・UFC131 Dos Santos vs Carwin 全試合結果&レポート!!
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