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【TUF13】15分間攻め続けたスティーブンスの完勝劇

2011.06.05

<ライト級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国)
Def.判定3-0:30-26、30-26、30-27
ダニー・ドウンズ(米国)

開始早々、組みついたスティーブンスだが自ら距離を取る。ロー、パンチを放って組みついたスティーブンスに、ドウンズは首相撲からヒザを狙っていく。左ジャブを伸ばすドウンズに、スティーブンスのボディーへのアッパーが炸裂。さらにフックを顔面に重ねると、たまらずドウンズはクリンチへ。

距離を取り直したスティーブンスはローから、右クロールフック、さらに左アッパーを見せる。ボディーへのヒザで形勢逆転を図るドウンズだが、逆にケージを背にしてヒザを受けてしまった。残り2分、左ハイから前に出るドウンズに組みついたスティーブンスが、ニーを顔面に放っていく。

スティーブンスはプレッシャーを与えてケージ際に追い込むと、パンチをヒットさせた。必死に前に出るドウンズに、アッパーや左右のフック。それでも前に出てくるとステップバックでその攻撃をいなし、優勢のまま初回を終えた。


2R、右ローから左フックをヒットさせたスティーブンス。ドウンズのローを受けてなお、リーチに優る相手にプレッシャーを与えていく。組んでエルボー、ヒザを見せるドウンズにここでテイクダウンへ。ギロチンで返すダウンズに、スティーブンスはゆっくりと首を引き抜くと、踏み込んでパウンドからパスへ。サイドを取ると、そのままキムラアームロックの態勢につくと相手の頭を足で制す。ドウンズは前方に一回転しても、腕を極められたままだ。

スティーブンスは強烈なエルボーを2発落とすと、ドウンズをスタンドに逃す。右アッパー、左フックと圧力を掛け、ダウンズのローブローによる試合中断でも集中力を切らさず、ミドルやローを捌いて右ミドル、右アッパーから右フックを打ち込み、さらに左のクロスへ。負けじと右をヒットさせたドウンズにテイクダウン。パスからバックへ回り込み、後方からのヒザ蹴りで2Rを締めた。

3R、いきなりワンツーのフックを決めたスティーブンスが、直後にテイクダウンへ。立ち上がったドウンズをケージに押し込み、左フックを放つ。左目尻から大量に流血するドウンズの懸命なエルボーにも、スティーブンスは腰をコントロールしてスラムで叩きつけた。サイドコントロールから、立ち上がりざまにドウンズの顔面にヒザを打ち込み、徹底的に痛ぶり続ける。

スティーブンスは左フック、右アッパーから再びテイクダウン。さらに立たせて顔面へヒザと、繰り返し猛攻を見せる。ドウンズの縦ヒジは距離が合わず、棒立ちになったところでスティーブンスが最終回だけでも4度目のテイクダウンに成功する。スティーブンスは、左右のロングレンジのエルボーを打ち込み、最後はマウントへ。バックマウントに移行し、リアネイキドチョークを仕掛けたところで、攻め続けた15分間のファイトを終えた。

ジャッジの裁定は、聞くまでもなくスティーブンスに。30-26が2票入った完勝劇で、判定勝ちとなった。

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