【TUF13】“雄叫び”コープが文句なしで判定をものに
<ウェルター級/5分3R>
クリス・コープ(米国)
Def.判定判定3-0:30-27、30-27、30-27
チャック・オニール(米国)
試合は互いのローが交錯してスタート。コープは時折りスイッチを見せるが、オニールが構わず左フックから組みついていく。左ワキを差し、右ヒザをオニールが突き上げるも、コープに距離を取られてしまう。スーパーマンパンチから、ローを見せたコープに、オニールもローを蹴り返す。
そのオニールが前に出てくるタイミングで、カウンターを狙うコープは、踏み込んで勢いのある左フックを顔面にヒットさせた。たまらずクリンチで呼吸を整えたオニールは、距離を取ると右を打ち込む。
コープは左ジャブ、右ボディー、左ストレートと攻め込む。左リードが伸びて、勢いにのってスピニング・バックキックまで見せる。さらに左ハイを見せたコープに、オニールは踏み込んでミドルを見せる。パンチと蹴りの小気味良く放っていったコープが、初回を制した。
インターバル中、大声で叫び観客を煽ったコープ。2Rに入っても切れのいいパンチと蹴りのコンビネーションを見せる。左へ回りながら、一気にパンチで前に出るコープに組みついたオニールが、ヒザをボディーに蹴り上げるが、テイクダウンには至らない。
オニールのローに対し、ミドルを直後に放って行ったコープ。さらにスピニング・バックキックを見せて距離のコントロールに終始。前に出て右ローを放たれると右を合わせたコープは、前に出ながら左ミドルも繰り出す。
ロングレンジからオーバーブロー気味のフックを多用し、踏み込んでは距離を取り直すコープは、繰り返し後ろ回し蹴りやスーパーマンパンチを見せるが、今一歩踏み込むことができないまま最終回へ。
コープはインターバル中に雄叫びをあげる。3Rが始まると左右のローから、距離を詰めてケージにオニールを押し込む。態勢を入れかえたオニールだが、首投げがスッポ抜けると、すぐにコープが距離を取り直す。コープが左フックをヒット。しかし、遠い距離からコンビネーション風のパンチを見せるという展開は変わらず。
試合中も雄叫びをあげ、さらに何度目になるかという回し蹴りを見せたコープは、ここでバックハンドブローをヒットさせる。怯んだオニールにパンチの連打を打ち込み、自ら距離を取ったコープが、最終回の優勢のまま試合は残りは30秒を切る。残り10秒でハイキックをヒットさせるなど、コープが手数でオニールを封じ込んだ。ジャッジの裁定は3-0でコープが文句なしの判定勝ちを収めた。