【Beatdown Promotions14】5連勝中の中西テツオ、初の豪州へ。「これをやれば勝てる、という感覚で」
【写真】6連勝、さらにその先はあるか。いざ豪州へ!(C)SHOJIRO KAMEIKE
4日(土・現地時間)、豪州はクイーンズランド州ブリスベンのイートンズ・ヒル・ホテルでBeatdown Promotions14が開催される。今大会には中西テツオが参戦し、バンタム級でベン・ワトソンと対戦する。
Text by Shojiro Kamerike
中西は現在、自身初となる5連勝中。これまで国内の様々なプロモーションで戦い、海外も中国の大会に出場することが多かったが、豪州で試合に臨むのは今回が初めてだ。そんな中西に5連勝を収めている要因と、ワトソン戦について訊いた。
――自身初の豪州での試合を控えている中西選手です。国内外を問わず様々なプロモーションや場所で戦っていますね。
「そうですね。運が良いのか悪いのか、自分も何も考えていないですけど(笑)」
――運については分かりませんが、様々なところで戦いながら現在は5連勝中。コツコツと実績を積み上げてきている印象はあります。
「そう言ってもらえるのは光栄です」
――海外での試合といえば昨年11月には、中国のDragon FCでイェシチリに肩固めで勝利しました。
「あの試合は吉田開威君から『中国の大会でフライ級の選手を探しているみたいですよ』と教えてもらって、『出たいです』と即答しました」
――即答、ですか。
「ぶっちゃけ自分がジムを休んでも回っていくのであれば、できるだけ試合はしたいんです。特に中国の試合には思い入れがあって、『また中国で試合をしたいな』と思っていたところにお話しがあったので、これは出ようと」
――これまで何度も中国で試合をしている中西選手ですが、その中でも最大の経験は、2017年8月に中国四川省で試合前日に現地で大地震が発生し……(※詳しくはこちら)。
「はい。あの時は上海から飛行機を乗り継ぎ、さらに車で10時間半ほど掛かりましたから(笑)。去年11月のDragon FCが行われたのは浙江省の金華市で、上海から車で3時間ぐらい——移動の車が小さくて、自分も荷物をヒザの上に置いた状態で3時間だったから、キツかったですけど。アハハハ」
――そういう旅も楽しめるタイプですか。
「やっぱり試合で勝っているから『良い旅行だったな』という感覚になることができるんですよね。そういう点では、すごく楽しめているのかなって思います」
――そのイェシチリ戦も含めた5連勝については、手応えを感じていますか。
「う~ん、どうなんだろう……僕の中では、まだそこまで自分が強いとは思っていなくて。一緒に練習しているメンバーが強すぎて」
――あぁ、屈強なメンバーがNTTに集まっていて。
「そうです(笑)。だから『5連勝しているから自分は絶対に強いぞ』とは思えなくて。でも連勝できていることは、自信には繋がっています」
――ただ、これまで何度か3連勝はしていましたが、5連勝はキャリア中で最大です。プロデビューして10年以上が経った今、最大の連勝を記録できているのは何か要因があるのではないでしょうか。
「僕の中では『試合に対するやり方』が見つかったのかな、と思っています。練習もそうですし、試合に向けたメンタルのつくり方とか――要は『これをやれば勝てる』という感覚でやっている感じですね。特に春日井さんがNTTという練習会をやっていて、そこに参加できているのは一番大きいです」
――なるほど。今年2月のフェルナンド戦でも2Rに、バック→トラックポジション→カーフスライサーを狙うなど鮮やかな動きを見せていました。
「あの試合は初めて上の階級(バンタム級)で戦ったので、まず調整が難しかったですね。減量がないから楽は楽でした。でも体重を落とさなくて良いぶん、気持ちがフワフワしていたというか。試合ではなく普段どおりの感じになりすぎていて。
あと、パワーが違いました。これまでの試合で『力が強いな』って、そこまで感じたことはなかったんです。でも前回の試合は『やっぱりバンタム級を違うな』と思いましたね」
――序盤からテイクダウンを奪われ、2Rにはリフトアップもされました。それだけパワーが違うからこそ、後半はテイクダウンからグラウンドの展開を狙ったのでしょうか。
「僕の中では、あの試合は『負けてもいいや』という気持ちで臨んでいて。緊急オファーで階級も上でしたし、人生の経験として今後のキャリアに繋がれば良い、と。自分の作戦としては、まずミスしないこと。だから僕の中では試合が終わった時に『いつもならガンガン攻めるのに、面白く試合をしてしまったな』と思っちゃいましたね。相手の動きを待ちながらカウンターを狙う状態だったので」
――そうだったのですね。しかし手足も長く、パワーもあるフェルナンド選手に対し、グラウンドに持ち込めば……という自信はあったのですか。
「そうですね。パワーが上の人とも練習していますし、もともと僕は力がないと思って練習しているので。だから想定の範囲内のパワーだったら問題ない、とは考えています」
――次も背が高くリーチもある相手とバンタム級で戦うこととなりました。
「身長もそうですけど、手足もフェルナンド選手より長そうですよね」
――そしてフェルナンド選手よりも柔術寄りのMMAファイターではないかと思います。
「試合映像もざっくりとしか視ていないですけど、『グラップラーかな』というぐらいのことしか頭に入れていなくて。もともと決まっていた選手と比べたら問題ないかと思っていますね」
――当初はリース・マクラーレンとの対戦と発表されていました。
「そうなんです。でもマクラーレンがUAEWのタイトルマッチに出ることになって(※7月23日、バンタム級王者アサフ・チョプロフに挑戦する)。仕方ないですよね。マクラーレンとBeatdown Promotionsの間では特に契約違反もないらしいですし、UAEW王者になればUFC出場のチャンスも出て来る。マクラーレンは年齢も僕の1つ下(※中西が35歳で、マクラーレンは34歳)で、このチャンスに懸ける気持ちは分かります」
――リース・マクラーレンと相手の地元で戦うか、というオファーにもOKと即答したのですか。
「アハハハ。実はお話があった時、ほんのちょっと悩みました。バンタム級だしメッチャ強いやん、みたいな感じで。でも自分は5連勝中で、調子も上がっている今の状態でマクラーレンのようなトップレベルの選手と対戦することができる。そんな機会は今しかないだろうなと思ったんですよね。それですぐ『お願いします』と連絡しました」
――対戦相手がマクラーレンからワトソンに変更されると連絡があったのは?
「確か試合まで1カ月切っていることに連絡が来たと思います。マクラーレンはキャンセルになった、でも必ず対戦相手は探すということで。その結果、ワトソンになりました。日程的にはまだ余裕があるし、相手が変更しても特に不安とかはなかったです」
――1カ月あれば、相手が変わっても対策を練ることはできる。ただ、Beatdown Promotionsのケージはやや狭い印象を受けます。あれだけ身長が高く手足も長い相手と狭いケージで戦うのは、やりづらさは感じませんか。
「う~ん、難しいですね。選手によるとは思いますけど、僕としては狭いところよりも広いところのほうが良いです。今回はケージに詰めてくるでしょうから、ちょっと面倒くさい部分もあるかなぁ、とは思います。ただ、柔術ベースのほうがやりやすいですよね」
――反対に気をつけないといけない点はありますか。
「最初からガッと来るところですね。やっぱり海外の選手はリズムが違っていて、最初から飛ばしてくることも多いですし。でもここでしっかりと勝って、連勝を続けます」
■視聴方法(予定)
7月4日(土・日本時間)
午後4時15分~ DAZN
■Beatdown Promotions14 主な対戦カード
<BPライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
トビー・サン(豪州)
マシン(日本)
<バンタム級/5分3R>
ベン・ワトソン(豪州)
中西テツオ(日本)
<バンタム級/5分3R>
クリス・ウスティジェノフスキ(豪州)
平川智也(日本)
<バンタム級/5分3R>
ジェイク・パイパー(豪州)
多田琴音(日本)




















