【Challengers】シーザー×AKA、新人同士の対戦は……
■ウェルター級/5分3R
ダミアン・ダグラス(米国)
Def.判定2-1
ウェイン・フィリップス(米国)
双子のダグラス兄弟から、まずはダミアンが出陣し、フィリップスと対戦。右手を伸ばしながら組みついたダミアンは、フィリップスの首投げを潰してトップを奪う。ハーフからアームロックを狙うダミアンは、フィリップスの潜りスイープを潰しつつ、ギロチンの仕掛けも防いだ。
フィリップスは三角絞めから、シッティングガードへ移行するも、ダミアンはバックへ回り込む。足をフックされそうになるが、立ち上がってスタンドのキムラを仕掛けると、ここではダミアンが距離を取る。
一旦、距離を取った両者。すぐにダミアンが距離を詰め、テイクダウンからバックを奪う。自らクラッチを外したダミアンは、フィリップスに左右のフックを見舞っていく。打撃戦ではダミアンの右フックがフィリップスの顔面を捉える。フィリップスは左ミドルを放つも、ダミアンがキャッチし、パンチの機会をうかがう。
残り1分を切り、口を大きく開き、距離を取るようになったダミアン。スタミナ切れを起こすダミアンに対し、フィリップスはテイクダウンからパスを狙う。ダミアンがガードからアームロックに出るも、フィリップスが立ち上がりそのままバックを奪取。残り10秒を切り背中に飛び乗ったフィリップスが両足をしっかりとフックし、リアネイキドチョークへ。かなりタイトに絞められたダミアンだが、ここはタイムアップに救われた。
2R、疲れを感じさせたままの表情のダミアンに対し、フィリップスがテイクダウンを仕掛ける。ギロチンで応えたダミアンが力を込めるが、フィリップスが首を引き抜く。ハーフから肩口で首にプレッシャーを掛けるフィリップスに対し、ダミアンは必死の表情でアームロックを仕掛けるも、ハーフからでは極めることはできない。
レフェリーがブレイクを命じ、スタンドへ戻ると、2R終了まで90秒。フィリップスはヒザ蹴りをミスするなど、彼もまたスタミナ切れを起こしつつある。首相撲からヒザをボディに決められたダミアンは、ガードをだらりと下げながらフックを放ち、何とか戦意を維持する。ダミアンはフィリップスのパンチを受け、マウスピースを吐き出しながら、何とか2R終了まで戦い続けた。
最終回、粗いボディフックを見せたダミアンに対し、フィリップスは左ストレートを放つが、これも力が感じられない。力任せのフックで前進し、一発当たると距離を取るダミアン。フィリップスはそれを追いながら左ハイを放つも、空を切る。フィリップスに勢いがないのを確認するかのように、ダミアンも前に出て拳を振るうが、如何せんスタミナを切らしており、すぐにバックステップで距離を取る。
残り1分を切り、単発のパンチ交錯が続き、「来い、来い」と手招きをしながら、バックステップを繰り返したダミアン。シーザー・グレイシー(ダミアン)とAKA(フィリップス)のグリーンボーイの対戦は、30-27、29-28、28-29でダミアン・ダグラスが勝利。観客のブーイングに対し、「グラウンドでコントロールした。俺たちはプロフェッショナルとして戦ったんだ」と、勝者は反論しケージを後にした。