【IT’S SHOWTIME】カラケス×ギタ、正念場のサワー
2011年に入って、2カ月間イベントの開催がなかったIT’S SHOWTIMEが、6日(日・現地時間)に約3カ月ぶりの大会をとり行う。今年は恒例のアムステルダム・アレナ大会こそ諸事情により行われないが、今月は26日(土・同)にベルギー・ブリュッセル大会、5月14日(土・同)フランス・リヨン大会、6月11日(土・同)ポーランド・ワルシャワ大会、さらに7月23日(土・同)ロシア・ソチ大会の月イチ・ペースでイベントが目白押し状態だ。
【写真】現IT’S SHOWTIME世界ヘビー級王者ヘスティ・カラケスは、ノンタイトル戦でダニエル・ギタを迎え撃つ (C) WORLDKICKs
アムステルダム、オランダ格闘技界のメッカ=スポートハーレン・ザウドでファイティング・スターズが主催として行われる今大会は、K-1の行方が不透明ということも影響して、アンディ・サワー、ダニエル・ギタ、アルトゥール・キシェンコ、ドラゴ、ヘスディ・カラケスという日本でも馴染みのファイターが、こぞって出場する超豪華イベントとなっている。
メインはヘビー級の注目対決。IT’S SHOWTIMEには4度目の出場となるギタは、IT’S SHOWTIME世界ヘビー級王者カラケスとの対戦となる。昨年のK-1 WORLD GPでは、1回戦で負けながら、セーム・シュルトを苦しめ抜いたカラケス、長いリーチと強靭なフィジカルを誇る王者に対し、ギタが得意のローでどれだけ攻めることができるか、勝負の鍵となりそうだ。
【写真】欧州で連戦となると、自然と取りこぼしが多くなるものだが、連敗は許されないサワー。77キロ世界王座を取り逃し、70キロ転向を果たしたロシネ・オズグニと対戦する。オグズニはニキー・ホルツケンにKO勝ちしており、気持ちを引き締めて戦う必要があるだろう(C) BEN POINTER/EFN
昨年のS-CUP以降は、欧州を舞台に戦うようになったサワーは、新鋭ロシネ・オズグニを迎え撃つ。2月にアブラハム・ロクニエによもやの不覚をとったサワー、S-CUPでもトビー・イマダにシュートPで敗れ、12月にはパヨンスックに勝利したが、本調子とは言い難かった。77キロから70キロに落してきたオズグニの力強い攻撃をさばき切れるか。世代交代が掛かった一戦となる。
【写真】世界王者奪取で、もう一段ステップアップを図りたいヴェンデル・ロシュ(C) BAS UTERWIJK
また、当大会ではタイロン・スポーンが返上したIT’S SHOWTIME95キロ級世界王座決定戦も組まれている。ゴールデングローリー主催のワールド・ヘビー級トーナメント初戦でステファン・レコをKOで下しているウェンデル・ロシュが、ダンヨ・イルンガと対戦。両者、世界を争うにしては、中堅どころというイメージは拭えないが、地位が人を変えるということもあり、世界王座奪取後にも注目が集まる。
■IT’S SHOWTIME主な対戦カードは下記の通り
<ヘビー級/3分3R>
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
ヘスティ・カラケス(オランダ)
<70キロ契約/3分3R>
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
ドラゴ(オランダ)
<70キロ契約/3分3R>
アンディ・サワー(オランダ)
ロシネ・オズグニ(オランダ)
<IT’S SHOWTIME世界95キロ級選手権試合/3分5R>
ダンヨ・イルンガ(ドイツ)
ヴェンデル・ロシュ(オランダ)
<70キロ契約/3分3R>
ラシッド・ベラーニ(オランダ)
ウィリアム・ディンダー(オランダ)
<70キロ契約/3分3R>
ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ)
シャビット・エルハジ(オランダ)