【Strikeforce】ヒョードル不測の敗戦、ハリトーノフは完勝
2月12日(土・現地時間)、ニュージャージー州イーストラザフォードのアイゾット・センターでは、Strikeforce「Fedor vs Silva」が開催された。
エメリヤーエンコ・ヒョードルをはじめ、アントニオ・ペイザォン・シウバ、セルゲイ・ハリトーノフ、アンドレイ・オルロフスキー、ジョシュ・バーネット、ブレット・ロジャース、そして、昨年6月にヒョードルから勝利を挙げたファブリシオ・ベルドゥム、ストライクフォース・ヘビー級王者アリスター・オーフレイムと、同級屈指の8名がしのぎを削るヘビー級GPが遂に開幕。この日は、その初戦としてヒョードル×ペイザォン、ハリトーノフ×オルロフスキーの2試合が行われた。
そのメインイベント、歓声に迎え入れられたヒョードは、体格で勝るペイザォンに対し、鋭い飛び込みからパンチを放っていった。負けじとパンチを返していくペイザォンが組み付いてきたところで、首を抱えてテイクダウンを奪ったヒョードルは、ハーフから腕関節を狙う。
だが、2Rに入ると、いきなり放ったヒョードルの右ストレートに見事なタイミングでテイクダウンを合わせたペイザォンが試合を支配。マウントを奪うと鉄槌やパウンドを落とし、これを嫌がったヒョードルが背を向けると、チョークを狙っていく。この攻防が2度、3度と続くと、ラウンド終盤にはヒザ十字を仕掛けたペイザォン。右目を大きく腫らしたヒョードルは、インターバル中に試合続行不可能と判断され、ペイザォンのTKO勝ちが宣告された。
試合後、感極まった表情のペイザォンは、家族、友人、かつて所属したチームに感謝の言葉を述べたが、その一方で、昨年6月のファブリシオ・ベルドゥム戦に続くまさかの連敗となったヒョードルは、「きっと、離れる時がやってきたんだ」と引退発言を行いケージを後にした。
また、セミファイナルでは、ハリトーノフが元UFC世界ヘビー級オルロフスキーを相手に、パンチでダウンを奪うと足を振り払いながら鋭いパウンドを落として失神へ追い込むKO勝ち。その他にも、ヘビー級リザーブマッチとして、人材育成大会=チャレンジャーズで名を上げたシェーン・デルロサリオ、昨年8月、ボビー・ラシュリ―を破ったチャド・グリッグス、アリスターの兄=ヴァレンタイン・オーフレイムが勝ち名乗りを挙げた。
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