ジョルジ・サンチアゴ、気になる去就は――
SRCミドル級王者に君臨し、三崎和雄と2度に渡る激闘は、日本のMMA史上に残る名勝負として、多くのファンの記憶に留まっているであろうジョルジ・サンチアゴ。
【写真】非常にリラックスしていた――というよりも、メローな感じだったジョルジ・サンチアゴ。つまり、いつもと変わりない彼がイーストラザフォードにいたわけだ(C)MMAPLANET
戦極からのリリース、UFC参戦とサンチアゴの去就に関し、情報が入り乱れている。そんななか、12日(土・現地時間)に行われるストライクフォースにかつての盟友アントニオ・ペイザォンをサポートするためにイーストラザフォードに姿を現したサンチアゴ本人にコトの真相を確認した。
――日本の戦極、SRCをリリースされ、UFCと契約したという話が実しやかに流れているジョルジーニョですが、ダナ・ホワイトからもUFC130に出場する云々という話があったと伝わってきます。本当のところ、正式契約を行ったのでしょうか、それとも単なる噂ということなのでしょうか。
「う~ん、噂かな。まだ正式契約は終わっていないから、噂ということにしようじゃないか(笑)。明日には、何かしっかりとコメントできるんじゃないかなぁ。きっとね」
――じゃあ、話は明日、しっかりと伺ったほうが良いようですね(笑)。
「そうだね(笑)。まぁ、オフィシャル・アナウンスがなくても、僕の心中を話すことは問題ないよ。日本からの正式発表を待ち、何かを話そうと思っていたんだけどね。僕は戦極をリリースされる。リリースされることに同意した。
というか、僕からリリースを願い出たんだ。1カ月間ほど話しあって、彼らも了承してくれた。本当は、まだ契約期間は残っていたんだけど、2月末で契約が終了することになったんだ。試合がないことには契約だけ残ってもしょうがないと思ったんだ。
半年ごとに試合をするのと比較すると、米国にはもっと多くの機会がある。もう決して若くないし、同じ相手ばかりと戦いたくない。ミサキと戦うのは疲れたよ。米国に戻る時がやってきたと思う」
――今回はペイザォンのセコンドとして、ストライクフォースにやってきましたが、1週間前にUFC126が行われたラスベガスでも、ジョルジーニョの顔を見ました。
「僕はストライクフォースもUFCも好きだからね」
―― ……。
「分かったよ……。UFCではジョー・シルバ、ダナ・ホワイトと話した。ここではスコット・コーカーとも会った。何が自分にとってベストかを考えている」
――日本を主戦場にする以前と今ではジョルジーニョ自身、大きく変わりました。
「戦極でたくさんの強豪と戦うことで力がつき、タイトルを獲得したことで、その力を証明できたと思う。戦極には感謝している。だから、今、米国で戦いたいんだ。日本で成し遂げたことを、米国で繰り返したい。
前に米国で戦っていた時と、今の僕ではファイターとして別人だ。と同時に、米国のプロモーションも変わった。特にUFCがね。可能なら、今すぐにでもUFCで戦いたい(笑)」
――いずれにせよ、米国メジャーのミドル級チャンピオンは両方ともブラジル人です。
「国籍なんて気にしていないよ。アンデウソン・シウバも話をする間柄だし、ホナウド・ジャカレとは仲が良い。でも、これはスポーツだ。戦う機会が訪れたなら、戦うだけだよ。僕はナンバーワンになりたい。彼らはナンバーワンで居つづけたい。
誰がナンバーワンなのか、ハッキリさせるために戦うんだ。でも、米国で最初の試合は日本人と戦いたいね。ユーシン・オカミと戦いたい。アキヤマもいるしね」
――う~ん、もう次の戦場はやはり決まっているようですね。
「そこは、何も言えないよ。ただ、もうすぐ正式発表がある。3カ月以内に試合をするよ」