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【ONE FN33】敗戦→長期ブランクからの復帰対決は、サンジャオがゾルツェツェグをRNCで下す

【写真】サンジャオもスタミナへの不安も見せたが、とにかくフィニッシュで再起(C)ONE

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
Def.3R4分42秒 by RNC
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)

サウスポーのゾルツェツェグが、スイッチしながら左右にステップを踏む。サンジャオがリング中央に立つゾルツェツェグに向け、ダブルレッグで飛び込んだ。スプロールしたゾルツェツェグの両足がロープの外に飛び出し、リング中央で再開される。首を抱えたゾルツェツェグがローロングすると、下になったサンジャオがゾルツェツェグの左腕を取る。十字で腕を伸ばしながら三角へ。ゾルツェツェグはパウンドを落とす。サンジャオは再び腕十字に切り替え、うつ伏せになってゾルツェツェグの左腕を絞り上げる。さらに仰向けになったが、ゾルツェツェグはタップしない。

サンジャオがトップに回って仕切り直すと、ゾルツェツェグもクローズドガードに。下から頭を抱えて来るゾルツェツェグに対し、サンジャオがパンチを上下に打ち分ける。ゾルツェツェグが反転してサンジャオの右足を取り、ヒザ十字を狙う。しかし逆にサンジャオがゾルツェツェグの右足に対してヒール、ストレートフットロックで切り返す。ゾルツェツェグもサンジャオの右足を抱えてディフェンス。足が絡み合ったまま、互いにパンチを打ち合うが、足を極めきれないまま初回を終えた。

2R、ゾルツェツェグがスイッチしながらフェイントを交えて距離を測る。サンジャオがダブルレッグをスプロールされるとバックを狙う。そのままゾルツェツェグが引き込んだ。クローズドガードのゾルツェツェグに対し、シャンジャオもパウンドとエルボー、そしてニースライドパスを狙う場面も、ゾルツェツェグがガッチリとクローズドで固めており、シャンジャオがパウンド連打に切り替えた。レフェリーがロープ際からリング中央で再開させる。

再開後、左パウンドからパスしたサンジャオはマウントを奪取した。ロープ際まで下がるゾルツェツェグに、パウンドとヒジを浴びせるサンジャオ。しかしゾルツェツェグがブリッジからリバーサルに成功する。サンジャオの下からの十字を外し、ゾルツェツェグがトップをキープする。サンジャオがクローズドガードで固め続けると、ゾルツェツェグは立ち上がり離れてラウンドを終えた。

最終回、ゾルツェツェグが距離を詰めてサンジャオにコーナーを背負わせる。パンチで迎え撃つサンジャオはゾルツェツェグを下がらせ、左からニータップに続ける。これをスプロールして立ち上がるゾルツェツェグ。距離が詰まるとバッティングも発生するが、試合は続行。サンジャオが右ハイを見せる。ゾルツェツェグの左ストレートをかわしたサンジャオがダブルレッグで倒した。

ゾルツェツェグはクローズドガードに。左足を跨いだサンジャオも疲労があるのか。ハーフガードのゾルツェツェグにベッタリと背中を着かせ、相手が左腕を差し上げてスイープを狙ってきたところでパス。ヒザを頭部に突き刺し、さらにうつ伏せになったゾルツェツェグのバックに回る。両足を差し入れ、あっさりと体を伸ばしてからRNCでタップを奪った。

サンジャオにとっては2023年8月、エンフオルギル・バートルフーに敗れて以来の試合。バートルフーと同じモンゴルのゾルツェツェグを下し、再起を果たしバク宙を見せた。


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