【UFC126】実力未知数のヴィトーを迎え撃つ絶対王者
今週末5日(土・現地時間)にラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行われるUFC126「Silva vs Belfort」。毎年恒例、スーパーボウル・ウィークエンドの大会は、UFCの一年のなかでも、特に盛り上がりを見せるスーパーイベントだ。
【写真】昨年8月のチェール・ソネン戦では、奇跡的な5Rの大逆転勝利を収めているアンデウソン・シウバ。実力が掴めないヴィトー・ベウフォートを相手にどのような試合をやってのけるか (C) MMAPLANET
今大会のメインは、タイトル名にある通り、アンデウソン・シウバ×ヴィトー・ベウフォートのUFC世界ミドル級選手権試合。王者アンデウソンにとって、8度目の王座防衛戦となる。挑戦者のヴィトー・ベウフォートは、09年9月にUFC復帰し、その大会でリッチ・フランクリンを破った試合に続き、1年4カ月振り、カムバック後二試合目で王座挑戦を迎える。
もともとは昨年1月のUFC112でヴィトーの挑戦は決まっていたが、負傷欠場となり、このブラジル人同士のタイトルマッチは流れてしまった過去がある。その後、ヴィトーは10月のドイツ大会で岡見勇信を相手にメインで次期挑戦権を賭けて戦う予定だったが、ズッファは急遽、今回のチャレンジャーに指名し、両者のタイトル戦が実現する運びとなった。
06年1月、ROTRにおける岡見戦で反則負けこそ喫しているものの、試合内容的には圧倒しており、事実上は過去6年間負け知らずの無敵のチャンピオン。その絶対王者アンデウソンに対して、挑戦者ヴィトーはあまりにも実戦をこなした数が少ないため、現在の力を把握することが難しい。
順当に考えれば、その長身+リーチを生かしたアンデウソンが、パンチで前に出てくるヴィトーを相手に優勢に試合を進めることが予想されるが、先のチェール・ソネン戦では打撃戦で先手を取られるなど、一抹の不安要素も抱えている。
一方、挑戦者のヴィトー。パンチの強さは絶対だが、09年1月のアフリクションでの復帰劇を支えたといえるショーン・トンプキンスとともにエクストリーム・クートゥアーを離れ、タップアウト・ジムに所属していたが、この大事な一戦を前にトンプキンスと袂を分かち、古巣に復帰している。
才能は抜群だが、精神的にムラがあるのが欠点だったヴィトーと、鉄壁なチームワークを誇るブラックハウス勢に支えられた王者アンデウソン。強すぎる王者が、ソネン戦の大苦戦を発奮材料に、一方的な展開に持ち込むことも考えられるメインだ。
■UFC125対戦カードは下記の通り
<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]アンデウソン・シウバ(ブラジル)
[挑戦者]ヴィトー・ベウフォート(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
リッチ・フランクリン(米国)
フォレスト・グリフィン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・エレンバーガー(米国)
カルロス・エデュアルド・ホシャ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
ジョン・ジョーンズ(米国)
ライアン・ベイダー(米国)
<バンタム級/5分3R>
ミゲール・トーレス(米国)
アントニオ・バヌエロス(米国)
<ライト級/5分3R>
ポール・ケリー(英国)
ドナルド・セラーニ(米国)
<フェザー級/5分3R>
チャド・メンデス(米国)
小見川道大(日本)
<ライト級/5分3R>
ポール・テイラー(英国)
ゲイブ・ローディガー(米国)
<バンタム級/5分3R>
デミトリウス・ジョンソン(米国)
山本“KID”徳郁(日本)
<ライトヘビー級/5分3R>
カイル・キングスベリー(米国)
リカルド・ロメロ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ピアース(米国)
ケニー・ロバートソン(米国)
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