【LFA209】激闘をまとめたパイヴァ。ジャッジの支持を得られず、シウバがスプリット判定勝ち
【写真】22歳、11勝1敗。若さ、レコード、タフファイト、上に上がるために必要な三要素を持つシウバ。師オリヴェイラと(C)LFA
<フライ級/5分3R>
パウロ・シウバ(ブラジル)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
ウゴ・パイヴァ(ブラジル)
27歳、9勝2敗のパイヴァ。対してシウバは22歳で10勝1敗だ。上背、体格で上回るシウバに対し、パイヴァが右ローを蹴る。左から右を振るって前に出たシウバは右ミドルを蹴られる。右周りのパイヴァにワンツーを入れ組んだシウバだが、すぐに距離を取り直す。スイッチ、フェイクを織り交ぜる両者、パイヴァが右カーフを効かせワンツーフックを振るう。シウバは組んで右腕を差して、テイクダウン狙う。小手投げで防いだパイヴァが離れカーフを蹴る。左ボディから組んだパイヴァがテイクダウンを奪う。
パイヴァはハーフで右のパンチを落とし、しっかりとトップキープ。シウバがクローズドガードに戻すと、パンチの勢いを増したパイヴァがスタンドに戻る。シウバの飛びヒザ、ダブルレッグは不発に終わりパイヴァが右ミドルを蹴る。シウバは右を返したが、やや疲れが伺えた。
2R、パンチのラッシュを仕掛けたシウバが、左を効かせる。一瞬、姿勢を崩したパイヴァだが右を打ち返しハイキックを繰り出す。シウバはストレートを当てるも、ダブルレッグを切られる。近い距離での打撃戦で左ミドルを入れたシウバがジャブ、左ミドル。ボディから顔面のコンビを2度見せたパイヴァは、2度目の左ボディフック&右フックを決めてダウンを奪う。パイヴァはパウンドを落とすが、ガードの中で動きを止めレフェリーがブレイクを命じた。
すぐに組んだシウバは、小手投げに引き込むように下になるとアイポークがあったとアピールし、試合はスタンドで再開される。パイヴァはすぐに右と左を当てるが、シウバがアッパーを効かせてテイクダウンへ。ケージを詰めたシウバがエルボー、パイヴァはヒザを見せて離れる。パイヴァはカーフを蹴り、右に回る。ここでシウバは左をヒットすると、パイヴァはレベルチェンジからダブルレッグでテイクダウンを決めた。勢いのある右をパンチを落としたパイヴァは危ないシーンもあったが、ラウンドをまとめたか。
最終回、ハグをした両者。シウバが右ハイ、パイヴァが右ボディフックを決める。近距離でのパンチの交換でシウバが右をヒットさせる。パイヴァは腹を殴るが、シウバはコンビを顔面にいれる。右、左とスイッチしてミドルを決めたシウバに対し、パイヴァが右ストレートから左ボディショットを打ち込む。
ケージを背負ったシウバはボディを殴られ、左フックで前に出る。一進一退の打撃戦は残り70秒という時点で、首相撲からヒザ蹴りのシウバをパイヴァがダブルレッグで倒す。20秒後に試合はスタンドの戻り、シウバが左を伸ばす。コンビで距離を詰めるパイヴァはシウバのダブルレッグを切って、タイムアップに。
攻めの姿勢で戦い、パンチを効かされるシーンもあったファイト・オブ・ザ・ナイト級の戦いはスプリットに割れ、シウバに凱歌があがった。勝者は師シャーウス・オリヴェイラに肩を抱かれて涙を見せる。30-27が2票あったことは驚きだが、シウバは勝者に相応しいファイトをしたのは絶対だった。