【UFC125】計量終了、エドガー×メイナード戦の行方は?
1月1日(土・現地時間)、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC125「Resolution」の公開計量が、2010年12月31日(金・同)に行われた。
PPVラインナップの第2試合目に出場予定の五味隆典が計量の舞台に現れると、PRIDE USA大会が行われたベガスということもあり、ファンからは、かなり大き目の声援が送られる。しかし、クレイ・グイダの登場には、五味と比較にならない歓声が観客席から沸き起こった。
名勝負男グイダと向かい合った五味は、いつも通り視線を下に落とし、対戦相手と目を合わすことはなく計量を終えた。一方、真っ向から視線をぶつけ合ったのが、メインでライト級世界王座を賭けて戦う王者フランク・エドガーと挑戦者グレイ・メイナードだ。
ジョー・ローガンに抱負を尋ねられると、「会場のみんなにア・ハッピー・ニューイヤー」と言うに留まったチャレンジャーに対し、チャンピオンは「リベンジをして、新しい人生を迎える」とキャリア唯一の敗北を喫した相手との対戦に燃えるコメントを残した。
王座防衛よりも、このリベンジにモチベーションを感じるエドガー。一方のメイナードは「倒した相手がチャンピオンに君臨し、本来は自分が持つべきだったものを手にしている」と発言している。
前回の対戦ではメイナードが、テイクダウンで圧倒し判定勝ちを収めているが、この敗北があったからこそ、今の出入りの激しい動きを王者はマスターしたといっても過言ではない。エドガーが駆使する出入りの激しい打撃は、倒すための打撃ではない。あくまでもテイクダウンを狙うための打撃だ。
メイナードが惑わされることなく、テイクダウン狙いを切るような展開が続けば、無類のスタミナを誇るエドガーも心身ともに削られることになる。逆にBJ・ペン戦の再現のようにエドガーがメイナードからテイクダウンを奪うことになれば、これは一方的な王者のペースで試合が進む可能性が高い。
ワンパンチKOの力を持つのはメイナード、ガードワークに長けているのはエドガー。テイクダウンという軸こそ共通の両者だが、枝葉の部分では対照的な柔と剛のスタイルの持ち主同士。はまれば、目まぐるしい現代MMA最先端の戦いとなることが予想されるが、他方、遠い距離から打撃を振るう展開が延々と続く可能性もあるメインイベントだ。
なお、今大会はPPV前に恒例となっているSPIKEでなく、IonTVで中継される。IonはかつてBodog FIGHTを中継していたこともあるTV局だが、2011年の新TVネットワーク確立の一歩という見方もある。
■UFC125計量結果は以下の通り
<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]フランク・エドガー:155ポンド(70.3キロ)
[挑戦者]グレイ・メイナード:155ポンド(70.3キロ)
<ミドル級/5分3R>
クリス・レーベン:186ポンド(84.3キロ)
ブライアン・スタン:186ポンド(84.3キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ブランドン・ベラ:205ポンド(92.9キロ)
チアゴ・シウバ:206ポンド(93.3キロ)
<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン:171ポンド(77.5キロ)
ネイト・ディアズ:170ポンド(77.1キロ)
<ライト級/5分3R>
五味隆典:155ポンド(70.3キロ)
クレイ・グイダ:156ポンド(70.7キロ)
<ライト級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス:156ポンド(70.7キロ)
マーカス・デイビス:156ポンド(70.7キロ)
<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・グリスピ:146ポンド(66.2キロ)
ダスティン・ポイエー:145ポンド(65.8キロ)
<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タバレス:185ポンド(83.9キロ)
フィル・バローニ:186ポンド(84.3キロ)
<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ヌネス:146ポンド(66.2キロ)
マイク・ブラウン:146ポンド(66.2キロ)
<ウェルター級/5分3R>
グレッグ・ソト:171ポンド(77.5キロ)
ダニエル・ロバーツ:171ポンド(77.5キロ)
<ライト級/5分3R>
アントニオ・マッキー:156ポンド(70.7キロ)
ジェイコブ・ヴォルクマン:156ポンド(70.7キロ)