Overlooked【ZFN ORIZIN01】パク・チャンスが初回にダウンも、19歳キム・シワンをTKO。次は原口伸??
【写真】キム・シワン、2年後でもまだ21歳。そこから彼の本当のMMAファイター人生が始まる(C)ZFN
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは5日(土・現地時間)に韓国はソウルのスポモチブで開催されたZFN ORIZIN01からメインイベントの68キロ契約3回戦、パク・チャンス✕キム・シワン戦をレポートしたい。
Text by Manabu Takashima
ZFNの新機軸、年に4度開催されるORIGIN大会の旗揚げ戦。そのコメインでキャリア5戦目の19歳、2週間後には兵役につくキム・シワンとDouble GFCフェザー級&ライト級2冠王パク・チャンスが相対した。
<68キロ契約/5分3R>
パク・チャンス(韓国)
Def.2R4分55秒by TKO
キム・シワン(韓国)
キム・シワンがローからミドルを蹴る。ワンツーで前に出たパク・チャンスは右ストレートに組まれると、首相撲からヒザをボディに突き上げる。スピニングバックキックを見せたキム・シワンに対し、しっかりと距離を取って右ストレート、右ローと余裕をもって攻撃するパク・チャンス。続いて右を入れたパク・チャンスだが、キム・シワンも左フックを返す。距離が近づくと首相撲のパク・チャンスは、離れて右のフェイクから接近して首相撲へ。ボディを殴るキム・シワンは、離れて左フックもパク・チャンスの打撃の圧と組み力に早くも口が開いてきたか。
ともにインローを蹴り、スイッチしたキム・シワンにパク・チャンスは右ハイを蹴る。と、キム・シワンはステップインしながら右アッパーをヒットさせる。足が泳いだパク・チャンスに対し、チャンスとばかりにキム・シワンは攻撃を畳みかける。右を打たれて足がもつれるように両ヒザをついたパク・チャンスは、テンプルを右で打たれてダウン。すぐにレッスルアップしたパク・チャンスの首相撲を振り払ったキム・シワンが、パンチで前に出る。一連のパンチ攻撃中の右にダブルレッグを合わせたパク・チャンスがテイクダウンに成功し、エルボーを落とす。立ち上がったパク・チャンスがボディにパンチを落としたものの、初回はまさかのキム・シワンのラウンドとなったか。
2R、肩で息をするパク・チャンス。逆にキム・シワンが落ち着いて間を取っている。パク・チャンスは、打撃の攻防を嫌い一気にシングルに取りバックに回る。キム・シワンの左腕ごとボディロックに取ったパク・チャンスが、テイクダウン。ケージを背負って座る形のキム・シワンにギロチン、ここからバックに回ったパク・チャンスがワンフックで殴る。リストを取られ、背中を伸ばされたキム・シワンは、必死で上半身を起こすが後方からパンチを打たれ続ける。逃げると体が伸びる厳しい展開のなかで、キム・シワンは懸命に体が伸びないように手を前に伸ばす。
結果、前のめりになり背中を伸ばされ、半身に。パク・チャンスはパンチ、エルボーを入れる。ついにフルバックマウントとなったパク・チャンスのパンチの連打に、レフェリーが遅すぎると言っても過言でないタイミングで、ようやく試合を止めた。
この一戦の前からコリアンゾンビとパク・チャンスが揃って、原口伸にRoad FC代表として対戦を呼び掛けていたが……。今後もZFNの日本のUFC及びRoad to UFCベテラン狩り路線は続くのだろうか──注視したい。