【UFC ESPN64】ロドリゲスのムエタイ流崩しは、その後がなくメルキザエル・コスタが競り勝つ
<フェザー級/5分3R>
メルキザエル・コスタ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
サウスポーのコスタの左ハイをかわしたロドリゲスは、左ミドルを蹴られてフックを合わせようとする。ロドリゲスはローで姿勢を崩し、すぐに立ち上がってクリンチへ。ケージにコスタを押し込むと、ボディロックテイクダウンを狙う。左を差し上げたり、足払いで崩していくロドリゲスに対して、右を差し返したコスタが押し込み返す。ロドリゲスは差し返しつつ、バックを伺う。一瞬にして尻もちをつき、そのまま寝技の展開を伺ったロドリゲスだがコスタが倒れずスタンドで正対する。残り1分、ついにテイクダウンを決めたロドリゲスはスクランブルでギロチンの態勢に入るが、リバーサルしたコスタがトップ&サイドを取る。ワキ腹にヒザ、ヒジを打ちつけるコスタが振りかぶってエルボーを狙った隙に、ロドリゲスが立ち上がり時間となった。
2R、ワンツーで前に出たロドリゲスを足払いで倒したコスタは、スタンドで待ち受ける。コスタは左ミドルを決めるが、ロドリゲスが組みつきながらヒジを入れる。ここでのクリンチでの展開はすぐに終わったが、ロドリゲスはワンツーから組んで初回と同じようにケージ際で組みあう展開に。胸を合わせた状態で、これも初回と同じようにムエタイ流の崩してテイクダウンを決めたロドリゲス。コスタはすぐに立ち上がり、逆にケージにロドリゲスを押し込む。正対しようとしたコスタの顔面にヒザをコスタが入れる。これでヒザを着いたロドリゲスに連打。動きが止まったロドリゲスは、立ち上がってもボディロックで崩され亀で殴られる。体を入れ替えて引き込みながらギロチンをセットしたコスタ。前転で上を取り返したロドリゲスだが、すぐにコスタがリバーサルを決めてトップへ。エルボーを落とし、最後は立ち上がってラウンド終了を迎えた。
最終回、コスタの左ミドルをキャッチして組んだロドリゲスが、早々に崩してテイクダウン。足を一本抜くと、コスタがキムラへ。解かれると同時にマウントを狙ったロドリゲスのエルボーのタイミグで、コスタがワキを潜ってバックにつく。ロドリゲスは引き込みながら巻き込んで、リバーサル狙いからスクランブル。ケージにコスタを押し込む。崩しから立ち上がってエルボーを受ける展開に2度持ち込まれたコスタは、自らもヒジを返す。
ロドリゲスは組んでケージへ。この後、2度目の崩しからバックを取りに行ったロドリゲスだが、前方に落とされる。近い距離で打撃を交換し、組むという流れの中で優勢ロドリゲスは前蹴りが急所に入り、ボディにヒザを受けてもボクシングで前に出る。最後の1分で、またもムエタイ流の崩しでトップを許したコスタは、キムラを防がれパンチやエルボーを落とされる。ロドリゲスは勢いいづき、立ち上がって鉄槌。シングルから立ち上がったコスタに、ホーン後にスピニングバックエルボーを決める。これに最後に笑顔を見せたコスタが3-0の判定勝ちを手にした。