【WEC53】セラーニ、オモプラッタ→三角絞めでお見事一本
■第9試合 ライト級/5分3R
ドナルド・セラーニ(米国)
Def.2R2分43秒/判定
クリス・ホロデッキー(カナダ)
スピードある左を伸ばすセラーニに対し、ホロデッキーは果敢に踏み込んで蹴りやパンチを放つ。リーチ&コンパスで上回るセラーニが、待ち構えるようにローを放つが、これが急所を直撃し、試合は一時中断する。
再開後、左右のフックからハイを見せたホロデッキーに、セラーニはハイ、ミドルを打ち込み、そのまま一気にテイクダウンを奪う。マウントを狙ったセラーニをリバーサルしたホロデッキー。試合は再びスタンド戦に戻り、セラーニは左ジャブで距離を測る。
セラーニは、首相撲からヒザを突き上げ、さらにはテンカオと体格の違いを上手く利用して優位に立つ。続いて、前に出てきたホロデッキーの顔面にヒザを突き上げたセラーニに、ホロデッキーは左ボディフック、スピニングバックキックと目先を変えた攻撃を見せる。
ヒザを受けながら、テイクダウンを仕掛けたホロデッキーだが、セラーニはスタンドをキープし、逆に組みついていく。勢いがつき過ぎ、自ら下になったセラーニは、パウンドを受けながら一旦はスタンドへ避難する。と、直後に組みついてバックからフック、鉄槌を落すが、そこからはホロデッキーが両腕をホールドし、初回が終わった。
2R、セラーニの左ボディフックに、カウンターでテイクダウンを仕掛けたホロデッキーだが、オモプラッタで動きを止められてしまう。一度は足をほどいたホロデッキー。しかし直後にオモプラッタに組み直したセラーニが三角絞めへ。残りは4分あり、じっくりと攻めるセラーニだったが、ホロデッキーも左腕を送られないよう、必死でヒジを畳んで耐える。
だが、セラーニがヒザを縦方向に絞めつけ、ヒザを自ら引き寄せて隙間をなくしていくと、ホロデッキーは万策尽きたようにタップ。勝者は「グレッグ・ジャクソンがずっとプッシュしてくれたおかけだ」と最後のWECのケージを後にした。
2010年12月16日の「WEC53」イベントを最後に、UFC統合が決まっている軽量級最高峰のMMAイベント=WEC。貴重なWECグッズ&ベストDVDは残りわずか!購入はお早めに!!